数字で救う!弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。 電撃文庫

長田信織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048932714
ISBN 10 : 4048932713
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
 紅緒
追加情報
:
312p;15

内容詳細

頼れるのは数字だけ!
読めばちょっとだけ『かしこさ』が上がる(!?)、救国戦記ファンタジー!

小国ファヴェールの王女・ソアラは悩んでいた。隣国との緊張が高まり、戦争の気配がちらつき始めた今、国力が低い自国を守るにはどうすればよいか。父王は病に倒れ、頼みの綱の家臣たちも、前時代的な「戦いの栄誉」ばかりを重視し、国を守る具体案を誰も持たないまま。このままファヴェールは滅ぶのか……。

しかし、そんな時、彼女の前にある人物が現れた。《ナオキ》――後の歴史に《魔術師》の異名を残したその青年が扱う『数字』の理論と思考は、ソアラが求めた「国を救うための力」だった……!

異能ナシ、戦闘力ナシ、頼れるのは2人の頭脳だけ……!理系青年と、敏腕王女が『戦争』という強敵に挑む『異世界数学戦記』、ここに登場!

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ami*15 さん

    異世界ものに数学ネタを取り入れるというのがまず新鮮でした。数学といってもゲーム感覚なものが多く、イラスト入りの解説もところどころにあって登場人物たちと一緒に考えているような気分が味わえました。個人的には電卓を使ったちょっとした遊びや囚人のジレンマ、タカハトゲームのネタが面白かったです。大好きな数学を活かして国を救おうとするナオキと彼との出会いで数学の魅力に取り憑かれていくソアラ。数学を愛する人は少ない世の中だとしてもナオキの数学への愛はしっかりとソアラにも私にも届いたし、数学がより面白く感じる作品でした。

  • まりも さん

    これは数学を愛する青年が、数学で強国の脅威に晒される弱小国家を救う物語。俺TUEEEならぬ数学SUGEEEをとくと見よ!な今作。戦わずにして得る勝利の爽快感、ヒロインの王女様がすっごく可愛い。この2つがこの作品の最大の持ち味であり、普通の俺TUEEE系では味わえない爽快感を楽しむ事が出来ました。ツッコミどころも多々あるけど、終わりよければ全て良しというか、設定が結構自分好みだったので、割と気にせず読むことが出来た。使ってる数学もあんま小難しくないのがミソやね。次巻出るようなので、続きの方も期待してます。

  • まるぼろ さん

    著名な数学者を祖父に持ち、また自身も数学を愛していた芹沢直希はある事から異世界である小国ファヴェールに来てしまったが、その国は隣国との戦争前夜で滅亡寸前であり…と言うお話です。数学やその理論を武器として戦うと言う割には割とすんなり読めて楽しかったです。そして古くからの価値観や武人の誉れ等といったものにより計算によって立てた作戦が思う様に行かないのもまた良かった所かな、と。望みうる「負け方」を手に入れ、また父王を惑わしていたデュナケン大司教も退けたソアラとナオキですが、次巻はどんな話になるのか楽しみです。

  • あなほりふくろう さん

    シンプルで上手いなあ、と感心。異世界転生でゲーム理論を武器に国家存亡の危機を救う話だが、理論や理屈じゃ騎士道精神に凝り固まった老人達の反発を得られない、それどころか造反まで生んでクライマックスのピンチを呼び込んでしまう。このあたりがまおゆう的楽しさに留まらない面白さに繋がっており、大逆転もやっぱりゲーム理論による解決で一本通ってる。「うまく負ける」多くの奸物をあらかた排除できてこの収束なら戦略的勝利Bくらいのものですよ?ちょっと王女さま袖にされっぱなしでその不憫さに草生えたけど、気持ちよく読み終えました。

  • 中性色 さん

    おっしゃる通り。個人的にはなかなかの良作。基本的に数学はきちんと活きつつも無双しすぎるわけでもなく、最後もきちんと締められている。ただ、今回は囚人理論が主だったので他に使えるようだと、もっと幅が広がると思う。しかし、勝負下着で一日計算させるってどんなプレイだ

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