辺境生物はすごい! 人生で大切なことは、すべて彼らから教わった 幻冬舎新書

長沼毅

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344983861
ISBN 10 : 4344983866
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
213p;18

内容詳細

極地、深海、砂漠などの辺境は、人類から見ると「特殊で過酷な場所」だが、地球全体でいえばそちらのほうが圧倒的に広範で、そこに棲む生物はタフで長寿。「一見生きにくそうな世界も、そこに棲む者にとっては都」「“弱肉強食”は、生物の個体数が多い地域の特別なルールでしかない」など、辺境生物を知ると、我々の常識は覆され、人間社会や生命について考えることがどんどん面白くなる。辺境生物学者である著者の科学的冒険を辿りながら、かたい頭をやわらかくする科学エッセイ。

目次 : 第1章 「辺境」の超スローライフに学べること/ 第2章 どんな生物も「世界」にはかなわない―進化も仕事も「外圧」で決まる/ 第3章 生物にも人生にも「勝ちモデル」はない/ 第4章 サイズとノイズ―生物に学ぶ組織論/ 第5章 生物界の正解は、「個性尊重より、模倣と反復」/ 第6章 男社会は戦争社会―人類はどう生き延びるのか/ 終章 「動物」として生きるということ

【著者紹介】
長沼毅 : 1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。深海生物学、微生物生態学、系統地理学を専門とし、極地、深海、砂漠、地底など、世界中の極限環境にいる生物を探索する。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了、海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・海洋研究開発機構)研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    辺境に棲む生物について、その生態や普遍性、または特異性に付いて学びたかったのに、サブタイトルの“人生で大切なことは、すべて彼らから教わった”の文脈が多すぎて……(´๑•_•๑)。そう言う事もスパイスとして入る分には構わないと思うんだ。でも、メインの味が分からなくなるほど入っちゃって居るのはちょっと……やり過ぎかと。 冒頭の方にありました、”抽象的な「生命」という現象にはつよくひかれたのです”って分かる。生き物はちょっと苦手なんですよ。でも、生物は興味あります。分かるわーっていう人居ないかなー?

  • りょうみや さん

    前半は人間が生きていけない辺境で生きる生物から著者が格言を引き出す。またそれらに関わってきた著者の赤裸々な半生記でもある。後半は辺境生物でなく生物と進化全般の話題になり、個人的にトーンダウンする。著者の辺境生物に関する他書も見てみたくなった。

  • 京和みかん さん

    オススメの本。辺境生物を調査する、生物学者の長沼さんが著者。様々な辺境生物――主に超微小バクテリアの生態や、その細胞構造に着目して、それらを人生観と絡めて語っている。話はホモ・サピエンスの細胞にまで渡り、とても興味深く読み進めることが出来た。サイエンスに興味のある方も、そうでない方も、ぜひ読んでみて欲しい一冊です。

  • tom さん

    人生訓があちらこちらに。すでに無職の私には、なんのこっちゃらという感じ。辺境生物の「すごさ」を読みたかったし、確かに、この点に触れた部分もあるのだけど、「人生訓」に驚いて流し読みで読了。難しいなあ、新書のターゲットの狙い方(笑)。

  • C-biscuit さん

    iBookで読む。正直面白かった。副題に「人生で大切なことは、すべて彼らから教わった」とある。人間からみれば辺境の地にいる生物から人生の多くのことを学んだいう手の本である。生物学者としての日常というか、半生を面白おかしく書いている部分があり、項の最後に長沼メモがなければ、教訓なり得られたものが何か意識できないくらい面白い。もっとも、後半は少し哲学的というか、人生訓のような感じになるので趣が違う。生物としても面白のもしっかりあり、餌を食べないで生きるチューブワームの紹介など、辺境生物がすごいのを知らされる。

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長沼毅

広島大学大学院統合生命科学研究科教授。理学博士。1961年生まれ、筑波大学大学院生物科学研究科修了。海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)などを経て現職。地底・深海、火山・高山、南極・北極、砂漠、洞窟などの極限環境生物を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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