基本情報
内容詳細
極地、深海、砂漠などの辺境は、人類から見ると「特殊で過酷な場所」だが、地球全体でいえばそちらのほうが圧倒的に広範で、そこに棲む生物はタフで長寿。「一見生きにくそうな世界も、そこに棲む者にとっては都」「“弱肉強食”は、生物の個体数が多い地域の特別なルールでしかない」など、辺境生物を知ると、我々の常識は覆され、人間社会や生命について考えることがどんどん面白くなる。辺境生物学者である著者の科学的冒険を辿りながら、かたい頭をやわらかくする科学エッセイ。
目次 : 第1章 「辺境」の超スローライフに学べること/ 第2章 どんな生物も「世界」にはかなわない―進化も仕事も「外圧」で決まる/ 第3章 生物にも人生にも「勝ちモデル」はない/ 第4章 サイズとノイズ―生物に学ぶ組織論/ 第5章 生物界の正解は、「個性尊重より、模倣と反復」/ 第6章 男社会は戦争社会―人類はどう生き延びるのか/ 終章 「動物」として生きるということ
【著者紹介】
長沼毅 : 1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。深海生物学、微生物生態学、系統地理学を専門とし、極地、深海、砂漠、地底など、世界中の極限環境にいる生物を探索する。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了、海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・海洋研究開発機構)研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
長沼毅
広島大学大学院統合生命科学研究科教授。理学博士。1961年生まれ、筑波大学大学院生物科学研究科修了。海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)などを経て現職。地底・深海、火山・高山、南極・北極、砂漠、洞窟などの極限環境生物を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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