クラックアウト

長沢樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784758414357
ISBN 10 : 4758414351
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
400p;19

内容詳細

強固な組織力と圧倒的暴力を持ち、池袋に本拠を置く中国系反社組織「玄武(シェンウー)」。この組織を率いてきた孟会長の死期が迫っていた。表面化し始める跡目争い。この機を虎視眈々と狙う対立ヤクザ久和組、そして反社撲滅を目指す警視庁。危ういバランスを保っていた街は、玄武が飼う暗殺者・送死人が一人の女優を殺したことにより、破滅に向かって派手に弾け始める―。

【著者紹介】
長沢樹著 : 1969年新潟県生まれ。2011年『消失グラデーション』で第31回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。同作は各種ミステリランキングにランクインするなど、高い評価を受ける。13年『夏服パースペクティヴ』で第13回本格ミステリ大賞候補。17年に上梓した『ダークナンバー』は各紙誌で多くの書評家から絶賛される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    長沢 樹、2作目です。池袋ノワール、中国系マフィア、ヤクザ入り乱れ、ワルたちの狂宴、正にクラックアウトでした。しかしドルオタの殺し屋が登場するとは思いませんでした(笑)本書の舞台となっている池袋のチャイナタウンは、現在凄いことになっています。 https://tabi-labo.com/291590/nippon-gaikoku-ikebukuro-chinese-2 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=6330

  • えみ さん

    ここで誰のどんな思惑が爆ぜているのか。死なない方が奇跡。きっと誰もがそう思うであろう殺しを日常にしている者たちが次から次へと湧いて出てくる。死亡フラグが至る所に立っていて、ぎりぎりのところで踏ん張って何度も修羅場を潜り抜けるライター。最後まで命の保証はないな…と思いながら読み進めたハードボイルド。やくざと中国マフィアと警察組織と入り乱れた抗争劇。登場人物の立ち位置が最初の内は訳あり裏あり大混乱だったが、徐々に関係性が掴めて来るとスリル満点の騙し合い化かし合いの黒幕対決が面白くなる。捕食者と被食者は覆る!

  • ゆみねこ さん

    池袋を舞台にした中国系マフィアとヤクザの対立抗争、警察内部の内通者と亡き父の遺志を継いだ女性刑事、マフィアとヤクザの抗争を追うマスコミ。走死人と呼ばれるマフィア子飼いの殺人者と、執拗に走死人を追う殺人マシーンの男。かなり面白かった。

  • きりん★ さん

    池袋が舞台。中国マフィア、任侠、警察がごちゃごちゃにバトルするノワール小説。これだけ揃うと好みの作品✨と読んでいくのだけれど、大変時間がかかった。登場人物の多さ、組や派閥、人物表があっても混乱😵‍💫映像ならついていけるかも😭

  • よっち さん

    強固な組織力と圧倒的暴力で池袋を牛耳る中国系反社組織シェンウー。危ういバランスを保つ街で、暗殺者の送死人が一人の女優を殺したことで綻び始めるノワール小説。表面化し始める跡目争い、機を伺うヤクザ久和組、そして反社撲滅を目指す警視庁。様々な思惑が絡み合う状況で、ギリギリの駆け引きを繰り広げる送死人の三砂と、愚直に刑事だった父の死の真相も追い続ける警視庁組対の刑事・鴻上。対立する組織の全面衝突回避に奔走しながら、暗躍する黒幕の正体を追う中で時には協力しながらその真相に迫る緊張感ある展開はなかなか良かったですね。

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