出版禁止 新潮文庫

長江俊和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101207414
ISBN 10 : 4101207410
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;16

内容詳細

著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。

【著者紹介】
長江俊和 : 1966(昭和41)年、大阪府生れ。映像作家、小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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最後まで読み終えて、大どんでん返しが分か...

投稿日:2021/07/08 (木)

最後まで読み終えて、大どんでん返しが分かった後に、あのページのあの部分はこうだったのか!と後から恐怖が湧き起こりました。結果が分かってしまった人はそうでもないのかもしれませんが、私は分からなかったので読み終わった後にゾーっとしました。怖かったです。

Yuki さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zero1 さん

    【怖い】より気持ち悪い。話題の作品を読んでみた。「カミュの刺客」というルポの形式で話は展開。有名な映像作家の心中事件で生き残った女性、七緒を取材するジャーナリスト若橋。彼は事件ではないかと疑いを持つ。何度かインタビューを重ねるうちに・・・隠された事実やアナグラムなど分かるが、途中で切り替えるなど構成に工夫があってもいいのではないか。核の部分については予想できたので、それほどの衝撃はなかった。イヤミスなら湊かなえや真梨幸子のほうが楽しめる。これも流行なのだろうか?

  • 青乃108号 さん

    1人の女を巡る、二件の心中事件。一件目の男性はドキュメンタリー映像作家。心中の一部始終をビデオに遺して彼は逝った。女は生き残った。二件目の男性はルポルタージュ作家。一件目の心中の謎を解き明かさんと、女に取材を敢行し徐々に真相に近づくのだが…彼は知ってしまった。その恐るべき真実。そして彼の選んだ行動とは…その全てが作中作として収録された、その内容故に「出版禁止」とされた本作は、フィクションと言えどある意味人間の本質を突いた、考えれば考える程、闇に引き込まれ、一瞬狂気に触れた気がして恐怖する、そんな本だった。

  • hit4papa さん

    七年前に起きた心中事件の真相を解明せんとするジャーナリストの姿を描いた作品です。ノンフィクションの如きフィクションで、所謂フェイクドキュメンタリーと言われるもの(らしい)。ある人物から送られた衝撃的なルポルタージュが、著者によって世に出されたという体裁です。読む前からあちから評判を聞くに及び、さぞ面白かろうと勝手にハードルを上げて、がっかりするという自分にとっていけないパターンに陥った作品です。ラストはサイコミステリー?またはホラー?読み方が悪かったせいか、おっ!、さらに、おっ!とはなりませんでした。

  • ehirano1 さん

    最初からかなり引き込まれ一気読みだったのに、最後の最後でダメだぁこんなの、となってしまいました・・・超弩級の読後悪感。

  • 夢追人009 さん

    映像作家・長江俊和さんの出世作となる男女の心中をテーマに騙しのテクニックが冴え渡った鬼気迫るサイコミステリーの傑作です。まず本書の警察は随分と甘いなと思えまして、この程度の事件のからくりは見破って欲しかったですね。それと「カミュの刺客」の書名は何だかなあとは思います。でも流石の評判作だけあって中盤までは真面目な大人の純愛小説の趣ですが、終盤にムードが妖しくなり、最後に怒涛の大どんでん返しが一気に襲い掛かりますのでご安心下さいね。凄惨な猟奇シーンは戦慄必至ですし、ミステリはやはり何もかも信じちゃ駄目ですね。

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