胃ろうという選択、しない選択 「平穏死」から考える胃ろうの功と罪

長尾和宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784860086169
ISBN 10 : 4860086163
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
235p;19

内容詳細

種々の病気で、口から食べられなくなったり、嚥下機能が落ちてきた人には、胃に小さな孔を開け、管を通しての人工栄養法をお医者さんはすすめます。この胃からの経管栄養法が「胃ろう」です。胃ろうをいったん造設すると、胃ろう栄養の中止は容易にできません。中止は、死に直結するからです。終末期のお年寄りたちが直面している、胃ろう問題の現実を、看取りの医師が問う。

目次 : 第1章 今、「胃ろう」の何が問題なのか(胃ろうをめぐる混乱/ 胃ろうはなぜ嫌われたのか? ほか)/ 第2章 病院はなぜ、胃ろうをすすめるのか?(胃ろうができる人、できない人/ 胃ろうは内視鏡で造られる ほか)/ 第3章 ハッピーな胃ろう、アンハッピーな胃ろう(食べられなくなること、それは人間の寿命?/ かつては胃ろうを造る側だった ほか)/ 第4章 胃ろう生活Q&A 質問の多いこと(胃ろう後の生活はどうなるか/ お医者さんはどんな場合に胃ろうをすすめますか? ほか)/ 第5章 「平穏死」から考える、胃ろうの功と罪(胃ろうを迷った時は、こう尋ねてみよう/ 「胃ろうのすすめ」をことわりたい時 ほか)

【著者紹介】
長尾和宏 : 1958年、香川県に生まれる。医師。医学博士。医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。1984年、東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。1991年、市立芦屋病院内科医長。1995年、兵庫県尼崎市で開業。2006年より、在宅療養支援診療所となり、外来診療と24時間体制での在宅診療を続ける。日本尊厳死協会副理事長・関西支部長。日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。日本内科学会認定医。日本在宅医学会専門医。関西国際大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さと さん

    父の容態が変わったことで慌てて情報収集するお粗末さ。死生観などとは程遠い認識の甘さにレビューをアップする事さえ迷うほど(苦)胃瘻に対する先入観(妄想に近かった)を払拭し真っ白な頭で情報収集。どちらを選択しようともこれで良かったといえるのは自分だけ、ならば自信を持って臨めるようしっかりと読む。いかに生きるのか いかに死ぬのか、しっかり考えろ それは自分のためというより看取る家族のためでもある。そう教えてくれているような気もした。

  • coco さん

    知識が無かったので、勉強したくて読みました!分かりやすかったです( ´∀`)まだ具体的な話は出ていないけれど、どうしていったら良いかよく考えて判断をしたいと思いました。

  • ichi さん

    【図書館本】高齢者に対し、むやみに胃ろう造設され、意思疎通もできない状態で、無理やり生かされている現状。元気な頃は、「胃ろうは造りたくない。」と希望していたのに、家族の希望で胃ろうを造る結果となる。また、施設では、時間のかかる食事介助より手間がかかからない胃ろうが歓迎されるのが現状。これからの超高齢化社会での大きな課題だなぁ。

  • ハル さん

    百歳の父親が誤嚥性肺炎で入院し、胃ろうか中心静脈を勧められたが、その方が苦しむと考え拒否した。食事の際に三叉路で肺に行きそうになっても、若ければむせて食道に軌道修正できるが、老化により上手に呑み込めなくなるのは寿命であり、仕方がないことと諦めるしかない。ALSなどではやむを得ないが、年寄りにまで胃カメラを飲ませてペグ造設術し、苦しい思いをさせたくはない。医師はアリバイ作りのために提案しているとひねくれた考え方をしてしまう。「あなたの親だったら?」とは聞けませんよ。判断力あるうちから尊厳死協会に加入しよう。

  • よしどん さん

    胃ろうについて何も知らなかったがこの一冊で多くのことを知り得た。胃ろう=悪という風潮があるなか、この本は胃ろうの良い部分・悪い部分をわかりやすく解説していると思った。ただ、頭では理解できても、近親者が死にかかっているときに人それぞれ異なる状況があるので、なかなか理性だけで胃ろうをするかどうかの判断は難しいとも感じた。少なくとも自分に関しては将来どうするのかはっきりとさせておこうと思う。人生の最後をどのように生きていくかについて色々と考えさせられた。

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人物・団体紹介

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長尾和宏

医師、医学博士。1958年生まれ。東京医科大学卒業。長年にわたり院長を務めていた長尾クリニックを、65歳を機に引退。書籍の執筆や映画製作、インターネット配信(ニコニコ生放送「長尾チャンネル」)やメルマガ等、多くのメディアで活動中。ときどき音楽ライブも行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され

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