「近代的自我」の社会学 大杉栄・辻潤・正宗白鳥と大正期

鍵本優

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784755402814
ISBN 10 : 4755402816
フォーマット
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
鍵本優 ,  
追加情報
:
228p;19

内容詳細

大杉栄・辻潤・正宗白鳥を「脱・自分」というキーワードで読み解き、現代社会の「消えたい」願望へもつながる、自分からの脱出や自己破壊の欲望を考察した斬新な論考。

目次 : 1 アプローチの方法/ 2 大正期と文学者/ 3 大杉栄の「脱・自分」/ 4 辻潤の「脱・自分」/ 5 正宗白鳥の「脱・自分」/ 6 結論と展望

【著者紹介】
鍵本優 : 1976年生まれ。大阪府出身。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。専門分野は社会学、メディア論、自我・自己・アイデンティティ論。現在、京都産業大学現代社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 田中峰和 さん

    明治期の文明開化の思想は自身を否定・卑下して西洋に近づこうとし、そこに近代的自我が芽生えた。大正期になると、さらに既成の価値観を疑い攻撃する否定的な発想をもった文学者が登場する。つまり、「脱・自分」という概念は否定を否定する新たな価値観を生み出した。本書で「脱・自分」を考察する対象は、大杉栄と辻潤、正宗白鳥の3人の文学者である。白鳥の場合、明治期の知的青年層が共有する精神からキリスト教受容に重なる。キリスト教は罪の意識を中核とするものだが、彼は死の恐怖から個人的救済を目標とした。これも「脱・自分」なのか。

  • 鵜殿篤 さん

    【要約】明治以降、近代的自我の形成が日本の知識人にとって共通の課題となりました。本書が扱うテーマは、近代的自我形成の在り方が明治と大正とで大きく異なっていることです。明治期には国家独立のための前提として近代的自我の形成を目指していましたが、大正期には資本主義体制下の消費的主体としての近代的自我へと変容しました。注意すべきことは、明治と大正を通じて、生命主義の影響の下で自我を「ひとつ」の何かへと包括・統合しようとする全体主義の傾向が共通していることです。

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鍵本優

1976年生まれ。大阪府出身。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。専門分野は社会学、メディア論、自我・自己・アイデンティティ論。現在、京都産業大学現代社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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