究極の敗戦利得者日本外務省が隠蔽する 満州建国の真実 軍事の天才石原莞爾の野望と挫折

鈴木荘一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784585222149
ISBN 10 : 4585222146
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
196p;18

内容詳細

戦争回避の道をにぎり潰した外務省。「日本の侵略戦争であった」という謝罪が、歴史の真実を覆い隠す。共産ソ連が南下するなか、石原らが果たした満州建国。それは、満州民族の独立を支え、共産主義の防波堤を築くための死闘だった。しかし、戦争を避けようとした石原の努力は阻まれた。自虐史観は日本外務省が世界へ拡散している。

目次 : 第1章 日本陸軍の軍事的生命線としての満州/ 第2章 張作霖の登場/ 第3章 張作霖爆殺事件/ 第4章 ワシントン体制という国際協調体制の蹉跌/ 第5章 日米もし戦わば/ 第6章 満州国の建国/ 第7章 国際連盟からの脱退/ 第8章 十五年戦争論という誤謬/ 第9章 日支不戦を唱えた石原莞爾の挫折

【著者紹介】
鈴木荘一 : 近代史研究家。昭和23年生まれ。昭和46年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。とくに企業審査、経済・産業調査に詳しく、その的確な分析力には定評がある。平成13年日本興業銀行を退社し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、現代政治経済と歴史の融合的な研究や執筆活動などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アベシ さん

    歴史にIFはない。しかし、真実は知らなければならない。本書は日露戦争から太平洋戦争まで、人と事実を丁寧に追いかけ、いかなる地勢のもとに誰が何を考え、どう行動したのか詳細に記述すると同時に第一次世界大戦の後に出来た国際連盟が負っていた致命的な欠陥を俯瞰することにより、日本が満州経営で目指した防共という目的の正しさを浮き彫りにする。2度にわたる外務省役人による事態収拾のチャンス潰しはその後の結果を見る時、残念でならない。それにしても石原莞爾の先見性の透徹さ、思わず唸る。

  • H さん

    なぜ日本が満州国を建国するに至ったか、そしてそれがいかに外国に理解されていないかを分かりやすく説明してある。外務省の不作為は今も全く変わらず実に腹立たしい。

  • すみす さん

    結局何が言いたいのか。米国のオレンジ計画に触れ、膨張する米国に睨まれた日本にとって対米戦は不可避であると結論付けたのかと思いきや、石原莞爾の非戦論や米国郵政長官と日本の産業組合中央金庫理事との間の日米了解案を引っ張りだし、避けられた戦争だったと主張する。確かに非戦の論陣を張る勢力は日米支那いずれにもいただろうが大勢ではなかったということであり、筆者の主張には無理があるのではないか。やや偏った立場に立った書と言わざるを得ないというのが感想。

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