戦国鉄砲・傭兵隊 天下人に逆らった紀州雑賀衆 平凡社新書

鈴木眞哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582852363
ISBN 10 : 458285236X
フォーマット
出版社
発行年月
2004年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,231p

内容詳細

紀州雑賀荘を根拠地とした地侍集団「雑賀衆」。信長、秀吉、家康などの天下人権力とは一線を画し、独立性を最後まで保ち続けた雑賀衆とはどのような人々だったのか。戦国を生き抜いた彼らの興亡の軌跡を描く。

【著者紹介】
鈴木真哉 : 1936年横浜市生まれ。中央大学法学部卒業。防衛庁、神奈川県等に勤務し、在職中から歴史、伝記などの研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 獺祭魚の食客@鯨鯢 さん

    「雑賀」と書き「さいか」と読みます。私の地元神奈川県で「さいか屋」デパートとして親しまれてきましたが惜しまれつつ閉店し、アンテナショップとして再開しました。ひと頃はティファニーも出店し華やかさを持っていました。  司馬遼太郎氏の作品にも登場し、戦国時代からの「気骨」ある集団の末裔が経営するのを感慨深く見ていました。  各地の地元デパートの不振はハレがましい着飾って出掛ける場所だったものが悪い意味で大衆化し過ぎた結果だと思います。

  • Y2K☮ さん

    鉄砲を駆使して信長や秀吉と戦った紀州雑賀衆。司馬遼太郎「尻啖え孫市」は完全な創作だが、本書は一族の末裔による歴史研究。主要人物の一人である鈴木孫一(雑賀孫市は本名ではない)は後に信長に近づき、秀吉に仕えた。でも多くの雑賀衆は秀吉と戦い、そうかと思えば大阪の陣で豊臣側に与した者もいる。要は中央集権を嫌った反体制、独立志向の武闘派揃い。面白い。ところで史実と歴史小説の関係は格闘技とプロレスのそれに似ている。前者の下地が弱い後者は楽しめても一定以上に熱くなれない。やはり4割位はガチのノンフィクションじゃないと。

  • Y2K☮ さん

    貴重な史料。これは小説にしたくなる。魅力的な人たちなのに絶妙に情報が足りないから空想が快く迸るのだろう。司馬遼太郎「尻啖え孫市」は有名だが谷津矢車「三人孫市」も気になる。反中央集権的で戦に強い割拠主義集団・雑賀衆。しかも決して一枚岩ではなく、各々が各々の考えに従って生きている(だから同じ雑賀衆が敵味方に分かれて戦うことも少なくない)。たとえば本願寺に協力して長年信長を苦しめた鈴木孫一はのちに秀吉に仕え、人質を差し出している。長いものに巻かれるには相応の理由があったはず。こんな風に空想が膨らむだけで楽しい。

  • Abercrombie さん

    史料がない? あっても信用できない? だから想像で補うしかない? 司馬遼太郎「尻啖え孫市」の痛快なイメージを覆す、ナイナイ尽しの雑賀衆&鈴木孫市論。ちょっとがっかりな内容だったなあ。

  • Y2K☮ さん

    昔遊んだ「信長の野望・戦国群雄伝」で紀伊に鈴木佐太夫という大名がいた。弱小なんだけど鉄砲隊が滅法強くて「何で?」と思っていた。紀伊の大名は別シリーズでは堀内なんとかだったり雑賀孫市だったりで、これも?だった。この一冊で一連の謎が氷解した。雑賀衆いいね。どこまでも意地っ張りな反体制の個性派集団だけど、クレバーでスニーキーな計算高さも垣間見える。中央集権への反発という点で信長や秀吉に刃向いつつリーダー格の鈴木孫一は本願寺降伏後は体制側についている点など真田家を彷彿させる。もう少し色々読んでみたいね。

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鈴木眞哉

1936年横浜市生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、旧防衛庁、神奈川県庁などに勤務。在職中から歴史の研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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