読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ヴェネツィア さん

  読了日：2025/03/16

  北欧のそれぞれの国を代表する3人の建築家の作品を併記することで、共通するものと個々の特質を考えようという試み。グンナール・アスプルンド（スウェーデン）、アルヴァ・アールト（フィンランド）、アルネ・ヤコブセン（デンマーク）である。テーマはトータル・デザイン。アスプルンドとアールトの建築は、立地からも自然との共生を図るかのようだ。一方、ヤコブセンは最も都市型の建築であり、そこに自然の一部を取り込んでいく。そして、その３者のいずれもが、家具・調度までを含めたデザイン空間を提案している。個々の特質を見るならば⇒

• ウメ さん

  読了日：2021/10/09

  某富豪の邸宅平面図を見る機会があり、そこの主の書斎はなんと円形！こらアスプルンドだわ！と知人と図面を前にキャッキャはしゃぐ。有名モチーフを重ねて盛り上がるのは建築士あるある。北欧建築の体系を広くときに深く知れる良書。

• figaro さん

  読了日：2018/09/01

  北欧の巨匠から学ぶ設計の思想は、トータルデザインへのこだわり、自然を内部に取り入れること、オルタナティヴを考えつくすことだ。アスプルンドの森の礼拝堂、ヤコブセンのベルビュー海岸などは有名だが、アールトの図書館とサナトリウムには、自然光を巧みに取り入れ、天井を湾曲させることにより、音や光が自然に人に届く仕組みがある。家具が建築の機能をもち、リデザインによって環境に適応し進化していく様を見るのも面白い。森の礼拝堂の壁から生えたような椅子はそこに座る人の気持ちまで反映している。

• げん さん

  読了日：2013/07/29

  アスプルンドの設計したストックホルム市立図書館はよく通ったが、表通りの向きとずれていたのにも訳があったとは。森の墓地、夏の家はぜひ行ってみたい。図や写真に加えて、著者の滞在記も楽しめる。水ディスプレイの杉原さんが共著。

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