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嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

鈴木忠平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163914411
ISBN 10 : 4163914412
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan

Content Description

中日監督時代の8年間、落合博満は勝ち続けながらもなぜ嫌われたのか。孤高にして異端の将の影響で人生を激変させた男たちの物語。

なぜ 語らないのか。
なぜ 俯いて歩くのか。
なぜ いつも独りなのか。
そしてなぜ 嫌われるのか――。

中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。それでもなぜ、落合博満はフロントや野球ファン、マスコミから厳しい目線を浴び続けたのか。秘密主義的な取材ルールを設け、マスコミには黙して語らず、そして日本シリーズで完全試合達成目前の投手を替える非情な采配……。そこに込められた深謀遠慮に影響を受け、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった12人の男たちの証言から、異端の名将の実像に迫る。
「週刊文春」連載時より大反響の傑作ノンフィクション、遂に書籍化!

【著者紹介】
鈴木忠平 : 1977年、千葉県生まれ。愛知県立熱田高校から名古屋外国語大学を卒業後、日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年間経験した。2016年に独立し、2019年までNumber編集部に所属。現在はフリーで活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    この本は、タイトルが先に決められていた! よく、落合・元監督が許したもんだ、と勘違いしていた。しかし、「あとがき」を読んで納得。実は『嫌われた監督』というキーワードを、『週刊文春』の編集長に与えられたからこそ完成した本だったのだ。この一言で、落合博満の何を書くべきかを、一瞬にして悟った、著者・鈴木忠平の凄さだった。12人の中日ドラゴンズ選手・関係者からの証言をもとに落合の”謎”が、紐解かれる。面白すぎて、時が経つのを忘れるほど。が、読み終わっても落合の”真実”は分からない。それでよいのだ!

  • starbro

    「本の雑誌が選ぶ2021年度ベストテン」第一位ということで読みました。落合博満に関しては、選手&監督時代共に注目していましたが、落合に関する書籍を読むのは初めてです。期待を違わぬ面白さ、第一位も納得、私の2021年BEST10にもランクインしました。孤高の天才は、嫌われるんでしょうね。巨人ファンの私としては、純血主義の巨人で監督は無理としても、一度ヘッドコーチをやって欲しいと考えています。落合以降10年間1度も優勝していない中日は、立浪監督で変わるでしょうか🐉 2021年は、本書で読み納めです。

  • tetsubun1000mg

    日刊スポーツの記者が駆け出し時代に、落合監督の自宅を訪れたエピソードから始まるのだが、群れずに一人で訪ねた記者には「一人で来たなら話すぜ」と答えるのはいかにも落合さんらしい。 本を書いた鈴木忠平氏の心情を描き川崎健次郎、森野将彦などの主力選手を登場させて落合監督を浮かび上がらせていく。 ノンフィクションなのだが小説のようにも感じる叙情感豊かな文章だった。 不愛想で非情にも見える落合監督だったが、私は選手の悪口を絶対に口にしない、好き嫌いで選手を使わないのが好きだった。本の雑誌ノンジャンル年間第一位も納得。

  • ちくわ

    著者と落合を中心としながらも、様々な当事者の話も交えた『大河ドラマ』それが本書のイメージである。一般人には知り得ない秘話が多く『事実は小説よりも奇なり!』と感じた。また、熱狂的なドラ党の知り合いが数人いるが、多くが監督落合をあまり好きではなかった・・・その理由も本書から伝わった。監督落合を嫌いなドラ党は多いだろうが、それでも弱小地方球団にあの成績をもたらせたのは事実!その栄光があったからこそこの書籍が発売されたと思う。万年Bクラスなら書籍化は無かっただろう。是非アンチ落合の方こそ読んでみて欲しい。

  • 読特

    在任8年。4度のリーグ優勝。シリーズを制したのは1回。完全試合目前の交代劇も描かれている。勝利至上主義。実績者のプライドを傷つけても次の成功確率を重視する。感情より理論。チームワークより選手個人のプロ意識。ビジネス書としても読まれていると知り何だか情けなく感じた。脚色も相当あるだろう。だが、積み上げた取材の元での創作は作家としての醍醐味でもある。当人は感想を言わない。天才といわれても失敗を重ね、悩みながらも生きていることはわかった。むしろ政治の参考とするがいい。投票先は”オレ流”と言われるくらいがよい。

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