深紅 講談社文庫

野沢尚

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062739177
ISBN 10 : 4062739178
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
追加情報
:
15cm,454p

内容詳細

父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。

【著者紹介】
野沢尚 : 1960年、愛知県名古屋市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。1983年第9回城戸賞受賞。1985年テレビドラマ「殺して、あなた」で脚本家デビュー。以後テレビ、映画で活躍。1997年『破線のマリス』で第43回江戸川乱歩賞受賞。同年『恋愛時代』で第4回島清恋愛文学賞受賞。1999年テレビドラマ「結婚前夜」「眠れる森」で第17回向田邦子賞受賞。2001年『深紅』(講談社)で第22回吉川英治文学新人賞受賞。テレビ作品「親愛なる者へ」「青い鳥」「氷の世界」「水曜日の情事」ほか。映画作品「マリリンに逢いたい」「その男、凶暴につき」ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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一家惨殺事件で一人生き残ってしまった主人...

投稿日:2012/02/11 (土)

一家惨殺事件で一人生き残ってしまった主人公と、加害者の娘が出会うことになる――その設定に惹かれ読んでみました。事件から月日が経ち、成長していく中でも消えない傷と、葛藤が描かれます。この設定は実際読んでもある程度面白かった。ただ、期待以上に感動したとか、印象的だったということは個人的にはなかった作品。いまいち感情移入できない部分が多かったからかな。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    第一章で両親と2人の弟を亡くした長女。第二章で、妻を亡くし保証人になって借金の肩代わりをさせられた男。登場のさせかたが劇的。吉川英治文学新人賞。著者は名古屋出身。映画学科卒業。物語が映画のように劇的だったり、長女が映画の調査の仕事をしたりと身近な話題をうまく利用している。解説:高橋克彦。賞を推したときと解説で読み方が変わったことを率直に表現していて好感が持てる。

  • ミッフー さん

    面白い❗️多少荒削り的と感じるも、そこは新人デビュー作、大目に見てあげま・・・な、何⁉️作家野沢さんって44歳故人、自らを殺めたって💦超力作だけに勿体ないよ😢前半は一家4人ハンマーで顔と頭を撲殺、犯人は心身喪失なのか、それとも死刑恐れた演出なのか❓展開がスピード感あり読む手が止まりません👍後半は一転被害者娘の深層心理に向き合うスローな展開✌️加害者娘と意図して出会い、自分の今までの苦しみを味合わせようとDV彼氏を殺めるよう唆かすも…ダメダメ、ここはレビューの場であり、あらすじ紹介の場ではないよね😅

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    父と母、そして二人の弟までもが無残な姿に。一家を襲った惨殺事件。奇跡的にひとり生き残った奏子は、大きな傷を負ったまま成長する・・・。難しい問題ですね、父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。しかも、殺人事件の背景を知ると自分の父親の醜い姿を知ることになる。耐えられないなあ。

  • てつ さん

    ずっしりと重みのある衝撃作。被害者/加害者、そしてその遺族。両面からの心理描写。性善と性悪、心の葛藤。苦しいぐらいのパワーを感じる。ぐいぐいと引き込まれてしまい、どうなるのか予断を許さない前半部分。場面転換の勢いは過去に例がないぐらいすごい。かと思えば、スピードと衝撃性を弱め、その分、読者にも考えさせようとする後半と帰結点。もはや感服。やられた感で感想を書くのにも心の整理が必要。とても犯罪家族の心理などは想像できないが、主人公2人の幸せを願わずにはいられない。忘れられない1作になりそう。

  • TCD NOK さん

    殺人の被害者・加害者の子が事件以降それぞれ世間の目と自分の生き方を自暴自棄になりながらも模索し、そして出会う。対極の立場にいながら、生きていくのが辛いということで同じベクトルを向く。そのあたりの心情の変化を読んでいて抵抗はなかった。男の作家って女性の心理を描くのが難しいと聞くけど、この作品に限っては例外だと思った。若くして亡くなったのが悔やまれる。

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人物・団体紹介

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野沢尚

1960年愛知県生まれ。日本大学芸術学部卒。83年に城戸賞を受賞し、脚本家デビュー、シナリオの他小説も執筆。97年の江戸川乱歩賞受賞を皮切りに、99年に向田邦子賞、島清恋愛文学賞、2001年に吉川英治文学新人賞、02年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。ミステリー、恋愛、青春、家族物など奥深い独自世界を

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