秋山好古 明治陸軍屈指の名将 PHP文庫

野村敏雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569578392
ISBN 10 : 456957839X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年11月
日本
追加情報
:
15cm,429p

内容詳細

伊予松山藩士の三男に生まれ、創設まもない明治陸軍の軍人となった秋山好古。騎兵科の逸材としてフランス留学を経験、やがて自ら訓練した騎兵隊を率いて日清戦争を戦った彼は、「日本騎兵の父」と称えられる名将となる。日露戦争では、騎兵第一旅団長としてロシアの大軍を寡兵で防ぎ、勇名を馳せた。豪胆にして細心、人間的魅力にあふれた伝説の将軍の生涯を描いた力作長編。

【著者紹介】
野村敏雄 : 1926年、東京都生まれ。明治学院大学英文科卒業。教師、雑誌記者、劇団文芸部員などをへて作家となる。日本文芸家協会会員。2001年、第36回長谷川伸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • James Hayashi さん

    車はあったがまだ一般的でない日露戦争にて、あまり日本には馴染みのない騎兵部隊(火器所有であり機動力を重視)を組織し世界最強と言われたコサック騎兵隊に対等。日露戦争の勝利の流れとなった。勝ち戦に終わった日露戦争だが、この頃の日本は潮時を十分に理解していた。完全勝利には程遠いながら露軍は引き際を弁え、日本軍も戦える状況でない事を知り深追いをしていない。しかし太平洋戦争では負けに負け多くの犠牲者を出したことは悔やまれる。馬上の上でも酒を飲みながらも軍を指揮。無私の人。続く→

  • MIKETOM さん

    日本騎兵隊の生みの&育ての親。自動車のなかった時代、馬の機動力を発揮し小人数のゲリラ戦、偵察業務、チャンス時の戦力、苦戦する味方の援護部隊など八面六臂の大活躍。日露戦争の勝因の一つだった。それにしても日露戦争とはどれだけハードな戦いだったか。絶対に勝てないとしか言いようのない戦いにおいて、確かに敵の自滅的要素はあったにせよ、人事を尽くして天命を待たなければ天祐は訪れなかった。日本史最大の危機と言っても過言ではない。秋山は海軍の東郷平八郎と似ていると思う。豪放磊落そして繊細な人柄等。明治の闘将天晴れ!

  • hrurururu さん

    坂の上の雲の印象が強くて、ストイックで大酒飲みの立身出世の人というイメージであったが、それだけではなかった。晩婚主義だけど禁欲主義ではなく遊廓で遊んでるし、不思議な外交の才があると言わしめるユーモアの持ち主。豪放に見えて繊細で用意周到。お酒が入ると調子っぱずれの都々逸を始めるとか49歳で揺り椅子揺すりすぎてひっくり返るとか無邪気すぎ!好古と真之を育てた平五郎と貞の教育方針が気になるところ。「身辺は単純明快であれ。勉強すれば貧乏はせん。人間は死ぬまで働け。生涯、一事を成せば足る。困難には進んで当たれ。」

  • メカメカ さん

    日本騎兵の父、秋山好古の伝記小説。 内容の大半は日露戦争の話になっている。読んだ印象では、名将といっても戦地で凄いだけでなく、教育・体制を作ったことが凄かったのかなと感じた。強い組織を作り上げることができる人が国には必要なのだと感じた。 また、明治期の男は凄いというが、日本全体に尽くす気持ちがあるからだと思った。後書きにある「温故知新、可以為師矣」を肝に銘じたいと思います。

  • うーさん さん

    天才・秋山真之が、生涯頭が上がらなかったのが、この兄・好古であったそうです。 弟と比べると、世間ではあまり取り上げられませんが、地味ながらもしっかりと日本のことを考えた素晴らしい人物だと思います

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野村敏雄

大正15年(1926)東京新宿生まれ。明治学院英文科卒業。教師、劇団文芸部員などを経て作家となる。昭和30年(1955)『老眼鏡と土性骨』直木賞候補。昭和57年(1982)『新宿裏町三代記』で大宅賞候補。昭和61年(1986)『安永三年の絵師』サンケイ児童出版文化賞受賞。平成13年(2001)これま

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