基本情報
内容詳細
本書では、今日一般的に考えられている典型的メニエール病は、どんなものかを明らかにすることを、主眼の1つとした。日常外来でこみ入った器械は使わず、どこにでもある簡単な診断検査用器具に、フレンツェルの眼鏡をつけ加えて、その範囲でめまい患者を診断し、治療して、自分で経過をみてよいめまい症例か、専門医に送って意見を聞くべきものかの判断ができるようにした。典型的な例をとりあげ、その所見の意義づけについても、あいまいさを避けるように努めた。
目次 : 1 めまいの初期診療上のポイント(めまいの診断は厄介か―迷路は必ずしも迷路ではない/ 問診の要点 ほか)/ 2 耳鼻科医・神経耳科医からの返事を受け止めるために(聴力/ 眼振ならびに眼球運動を記録した場合の所見)/ 3 ケース・スタディ(左耳鳴り・耳閉塞感を伴う回転性めまい発作を繰り返す男性/ 突然右耳鳴り・難聴、回転性めまい発作におそわれた男性 ほか)/ 4 めまい患者の心身医学的アプローチ(心身医学とは/ 心身医学的診断 ほか)
【著者紹介】
野末道彦 : 1929年静岡県に生まれる。1958年千葉大学医学部卒業。1965年東京大学大学院修了。1966年〜1968年アメリカ合衆国ニューヨーク市マウントサイナイ病院研究員。1968年東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科助手。1970年東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科講師。1977年浜松医科大学耳鼻咽喉科教授、現在に至る
矢野純 : 1948年札幌に生まれる。1973年東京大学医学部卒業、東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室に入局、東京大学医学部附属病院助手。1976年東京大学医学部附属病院分院助手。1978年浜松医科大学助手。1979年浜松医科大学附属病院講師、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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