多和田葉子の地図

野島直子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779130304
ISBN 10 : 4779130301
フォーマット
出版社
発行年月
2025年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

二つの言語の間にある溝から紡ぎ出される言葉遊びと思考の地図。「エクソフォニー」で表わされる文学観を実践しつづける多和田葉子の作品から、日本語で書かれた中・長編小説を選び、「エクソフォニー」を支えるモチーフと理論について書く試み。

目次 : 第一部 起源への問い(欲望主体の成立―『三人関係』論/ 故郷への問い―『犬婿入り』論)/ 第二部 翻訳すること/書くことのアレゴリー(逃走線の造型―『文字移植』論/ 抑圧されたものの系譜と書くことの危機―「無精卵」論)/ 第三部 エクソフォニーの地図(思考する女の群れ―『飛魂』論/ 女から女へと伝わる言葉―『旅をする裸の眼』論/ 多和田葉子の地図―『旅をする裸の眼』とJ・ラカン『アンコール』/ ホッキョクグマへの生成変化―『雪の練習生』論)/ 第四部 震災後のエクソフォニー(死の欲動と未来―『献灯使』論/ 女性遊歩者の思索―『百年の散歩』論/ 3・11以降のエクソフォニー/ノマディスム―「Hiruko三部作」論)

【著者紹介】
野島直子 : 1957年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。文芸評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かふ さん

    多和田葉子の作品を現代思想で読む。なかでもドゥルーズ/ガタリの逃走線をラカンに越境(接続)して、クィアに生成変化するフェミニズム理論ということなのだろうか?ドゥルーズ/ガタリの「生成変化」をフェミニズムの「クィア理論」に結びつけたのか。多和田作品に親しんでいる人でないとかなり難しい。親しんでいても難しい批評だった。 単に言葉遊び的なシュールさが好きなんだが。越境がポイントか?

  • rinakko さん

    素晴らしい読み応え。多和田葉子の代表作が、世界文学としてベンヤミンやラカン、ドゥルーズ+ガタリなどの理論を援用しながら読み解かれる。クィア/フェミニズム的モチーフ、動物への生成変化、エクソフォニーとノマディスム…などなど。其々の理論を読むのには時間がかかったけれど、「なるほどそう読めるのか!」と驚嘆の連続だった。それによると、私の大好きな作品『飛魂』の女たちの群れは、亀鏡を中心としたシニフィアン的体制からなるミニ国家で、そこからこぼれ落ちるのが音読派の梨水だった。『旅をする裸の眼』の夢幻能の形式にも驚いた

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