嫉妬探偵の蛇谷さん 2 ガガガ文庫

野中春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094532357
ISBN 10 : 4094532358
フォーマット
出版社
発行年月
2025年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

"嘘が嫉妬を呼び起こす、学園青春探偵物語

「私、この夏のテーマを決めているの」
蛇谷さんは、そのあとにこう続けた。
「あなたーー野水のことを知る」

蛇谷カンナ。
黙っていれば怖ろしいほどの美人で、口を開けばもっと怖ろしい、嫉妬の権化のような僕の先輩。
惨めな人、馬鹿な人、自分より下な人、嫌われ者、そんな「悪者」のいる謎を暴く女。
先輩としては残念すぎる蛇谷さんだけれど、僕は彼女を嫌えないどころか、可愛いとすら思ってしまっている。重症すぎる。

謎の自撮りを送ってくる蛇谷さん、浴衣で笑いかけてくる蛇谷さん、水着で恥ずかしがる蛇谷さん‥‥彼女が僕のことを知るように、僕も蛇谷さんを知っていく、そんな夏休みはーーでも、楽しいだけでは終われない。
強い日差しが作る影のように、僕らは様々な謎や犯人、そして思い出したくもない苦い思い出に向かい合う。

後輩たちと消えたノートの謎、夏祭りに生じた開かずの扉の謎、合宿の海辺で突きつけられた僕の過去に関する謎。そして幼馴染みと、僕を傷つけた彼女にも。
どうしようもない「悪意」や「謎」に立ち向かう蛇谷さんの動機はやっぱり「嫉妬」なのだけれど、それは嘘がつけない僕のためでもあって、だから蛇谷さんには、言えない。

僕がーー蛇谷さんに、「嘘」をついてしまったなんて。

嘘が嫉妬を呼び起こす、学園青春""探偵""物語。

"

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読書メーターレビュー

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  • よっち さん

    黙っていれば怖ろしいほどの美人で、嫉妬の権化のような蛇谷先輩。彼女と一緒に様々な謎や犯人、そして思い出したくもない苦い思い出に向かい合う第2弾。後輩たちと消えたノートの謎、夏祭りに生じた開かずの扉の謎、合宿の海辺で突きつけられた野水の過去に関する謎。幼馴染やかつてのパートナーだった彼女との再会。「野水のことを知る」を夏のテーマに掲げて、彼が学校を休むと反応があるまでメッセージや自撮りまで送ったりする先輩が可愛かったですが、相変わらずの嫉妬深さでどうしようもない悪意や謎に立ち向かう姿もなかなか良かったです。

  • まっさん さん

    ★★★★ 蛇谷さんとの愉快な日々を過ごす野水は、今日も分かりにくそうで分かりやすい彼女の姿に微笑ましいものを覚える。かつての後輩や幼馴染、そして因縁の相手(全員女性)に嫉妬する蛇谷さん。そんな中、楽しく過ごすはずの夏休み合宿で、野水は過去のトラウマの原因と出逢う。そして起こるとある事件。それはかつて野水が幼馴染との別離を生んだ七不思議と似通っていて… 今巻も面白かったですね。 前巻と比べて糖分がかなり増された印象。蛇谷さんがより面倒くさくなっていて、作者があとがきでも書いていたように「お前らまだ付き→

  • 真白優樹 さん

    夏休みを迎え、慧とカンナの周りには事件が絶えぬ中、慧の過去に起きた事件に向き合う今巻。―――逃したくない、君じゃなきゃダメ、だから謎は全て消す。 相変わらず慧に対し独占欲を見せるカンナが、彼に迫る過去の女たちに全員もれなく毒をぶちまけながら容赦なく事件の裏の醜い思いを暴き立てていく巻であり、相変わらず人の思いの醜さが暴き立てられていく巻である。 慧に関わる過去の事件の全てを暴き立て、誰にもやらんと宣言し。少しだけ距離の近づいた二人は、迫りくる秋にどんな謎を解いていくのか。 次巻も勿論楽しみである。

  • とってぃー さん

    全ての謎が一つに集約するミステリ好きホイホイの展開で面白かった。蛇谷さんと野水君のイチャイチャも良くて、他の作品には無い上質な掛け合いを見せていただきました。1巻は真相より動機や感情という印象でしたが、2巻は真相に至る過程もしっかりして良かったです。

  • はじめまこと さん

    今までで1番ミステリとして好きなラノベミステリかもしれない あらゆるヒロインを解明し破壊しサブヒロインに堕としていく蛇谷さん、独占欲の描き方としてあまりに良いし、恐ろしい 「謎を失ったキャラクターはメインにはなり得ない」を自覚的にやるの面白すぎるだろ 決して好みではないが、あまりに素晴らしい いや私は人間よりキャラクターの方が好きなので、あそこまでキャラクターを解体されてしまうと…… まあそれはそれとして楽しかったけども

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