グレーバー+ウェングロウ『万物の黎明』を読む 人類史と文明の新たなヴィジョン

酒井隆史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309229164
ISBN 10 : 4309229166
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;21

内容詳細

世界的ベストセラー『万物の黎明』は何が革新的なのか?考古学・人類史・哲学などの気鋭が読み解きともに新たな世界の扉を開く。

目次 : 酒井隆史 グレーバーと『万物の黎明』について知っている、5、6のことがら/ インタビュー(デヴィッド・ウェングロウ 酒井隆史訳 原初的自由)/ 書評(ダニエル・ゾラ 今政肇訳 史遊び―『万物の黎明』の一書評/ サイモン・ウー 今政肇訳 黎明の閃光―デヴィッド・グレーバーとデヴィッド・ウェングロウの人類新史)/ エッセイ・詩(角幡唯介―狩猟民の知的能力の高さに憧れる私はバカなのだろうか/ 鳥居万由実―まあるいピトビトは泥団子の何万年/ 白石嘉治―なんというアブダクション!なんというファビュラシオン!/ 早助よう子―アメリカの小父さん/ 山本浩貴―ポスト人新世の芸術における想像力と創造性)/ 人類学から(藤倉達郎 『価値観』から『万物の黎明』まで―社会創造の自由/ 大村敬一 未来の空―多様性の苗床になるための人類学/ 松村圭一郎 グレーバーの人類学が残したもの/ 佐久間寛 自由と歓待―文化人類学的探究)/ 考古学から(溝口孝司+瀬川拓郎+小茄子川歩+酒井隆史 考古学にとっての『万物の黎明』、その接続・影響・未来/ 溝口孝司 『万物の黎明』を少しだけ読み換える―“サピエンス”が“ハイアラーキクス”になってしまったことの(非必然的)条件/ 瀬川拓郎 王・奴隷・バッファ―アイヌ社会における抑圧と友愛の歴史/ 小茄子川歩 「文明」論としての『万物の黎明』)/ 哲学・政治から(近藤和敬+森元斎+酒井隆史+早助よう子(司会) 『万物の黎明』から新しい哲学がはじまる/ 阿部小涼 物語からくつがえす―『万物の黎明』が拓く可能性/ 李珍景 影本剛訳 不定称の思想史と歴史的アナルケーイズム/ 山下雄大 出来事への想像力を奪回するために―『万物の黎明』と(反)革命の社会理論)

【著者紹介】
酒井隆史 : 1965年生まれ。社会思想。大阪公立大学教授。『通天閣 新・日本資本主義発達史』(青土社)でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • チェアー さん

    論考で複数の人が書いているのは、 グレーバーが言う三つの自由のうち、もっとも核心的な自由は、移動の自由ということ。移動の自由は食事や寝る場所を提供するという「歓待」とセットだからだ。これを多くの筆者は「コミュニズム」と呼ぶ。人間が他人を当たり前に報酬なしに世話をすること。それが社会にあることが移動の自由の大前提なのだ。そこから服従しない自由、新しい社会の形を創造する自由が生まれる。

  • 文狸 さん

    これを読んで、原著も読むと、おもしろすぎたので、こんな記事を書いた。残りも読み進めていきたい。 https://satzdachs.hatenablog.com/entry/2024/12/06/173147

  • 袖崎いたる さん

    デヴィッド・グレーバーの名前はかねてより聞こえていたが、アナキストで人類学なお人だとは知らなんだ。『万物の黎明』の名前も聞こえていたが、これほどの影響力を持った本だとは知らなんだ。その威力を確かめるように、この本だ。グレーバーを語るとイヌイットのことがついて回るようで、イヌイットのやり方というやつがクリティカルに読めた。そいとグレーバーの『ロスト・ピープル』はぜひ書棚に納めたいと思ったな。日本語訳にはなっていないのなら、元の英語のでいいから。ハラリの本はポップ人類史として批判の対象になっているのもよき。

  • Hayato Shimabukuro さん

    電子版だと1000ページある『万物の黎明』のエッセンスをうまくまとめており、理解の整理にかなり役立った。 また、ただまとめるだけではなく、様々専門家達が独自の視点で解説しているので非常に面白かった。 本書は、『万物の黎明』を読んでいなくても読むことができるが、一度読み終えてから読んだ方が理解できる。

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