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トートロジーの意味を構築する 「意味」のない日常言語の意味論

酒井智宏

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784874245651
ISBN 10 : 487424565X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2012
Japan

Content Description

あなたのまわりにいる日本語が通じない困った人たち。彼らにはなぜ「意味」が通じないのか?明晰な論述により著者が描き出すコミュニケーションの実像は言語と人間に関心をもつ人すべてを瞠目させずにはおかない。

目次 : 第1章 トートロジーからの問いかけ/ 第2章 ラディカル語用論vsラディカル意味論/ 第3章 トートロジー論における認知革命/ 第4章 トートロジーの意味を解体する/ 第5章 トートロジーの意味を構築する/ 終章 語りえぬものは語りえぬものか?

【著者紹介】
酒井智宏 : 1974年生まれ。1997年慶應義塾大学文学部文学科英米文学専攻卒業。2001年〜2002年フランス政府給費留学生。2003年10月東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士(学術))。2004年1月パリ第8大学言語学専攻博士課程修了。2003年〜2006年東京大学21世紀COE「心とことば―進化認知科学的展開」研究拠点形成特任研究員。2006年〜2009年日本学術振興会特別研究員PD。2009年〜2011年東京大学大学院総合文化研究科学術研究員。2011年4月〜現在、跡見学園女子大学文学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 内島菫

    学術書でありながら、「ただ書きたいことを書きたいように書く勇気」をもって書かれたという本書は、閉鎖的で独善的な言語学(者)の世界の一端をも垣間見させてくれる(閉鎖的で独善的な要素はどの分野にもあり得るだろう)。日本の言語学(者)に哲学嫌い、論理学嫌いがあるとは知らなかったが、そんなことでは言語を相手になどできないことは著者の目にだけでなく誰の目にも明らかだ。必要のない線引きは近親憎悪的でもあり、そうした内部のゴタゴタやゴタゴタに対する著者の極めて個人的で挑発的な反応まで書いてあるのだから、

  • センケイ (線形)

    語用論的にも意味論的にも書ききれない余剰になる意味はどのように記述されるか。言語の動的性質を駆使し暴いていくさまは、確かに面白い。その準備編となる1〜3章も、自分としては、めげずに挑んでいくさまにスポーツ的な魅力を感じる。自分は言語学もファンなので、厳しい姿勢にヒヤッとするところもあるが、ある学会の一部のかたが著者のかたに向こう見ずなコメントをしたらしい点については、本当なのだとしたら、確かに著者のかたを応援したくなる理由として十分だ。ともあれ、言語の意味の発揮のさせ方を考える上での基礎を与えてくれる。

  • こたろう

    トートロジー(「犬はやっぱり犬だ」のような文)で1冊分も論じてしまった本。著者の博士論文が底本らしい。まえがきは、非常に軽快で、これはトートロジーについて理解が進むと思ったら、2章からは、とても難しく、特に4章は、もはや言葉遊びで窯に巻かれているような感覚にすらなった。しかし、著者自身もまえがきで4章までは我慢して読んで欲しいと書いてある通り、5章、終章は打って変わって、興味深い内容になっている。むしろ、トートロジーとは少し離れているように思えた。どちらにせよ、理解できたとは言えないぐらい難しかった。

  • maqiso

    「XはXだ」という形の文は、確固たる定義を持てないXの意味を定める働きを持つ。言語学で主流のラディカル語用論とラディカル意味論によるトートロジーの分析を否定した上で、意味排除理論に基づいた説明を提唱している。数学や情報学では意味と使用が完全に分離した言語もありそうだが、そこへの言及はなかった。学会に対する抗議が多いのは微妙。

  • ジモー

    言語学者の論理学哲学嫌いへの愚痴。そして日常言語でのトートロジーの「意味」を実際の使用をもって考察する本

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