基本情報
内容詳細
◎「三分の一は進学、三分の一は就職、残りの三分の一は行方不明です。」
日本が世界に誇る“京大的アホ”を輩出する京都大学「自由の学風」のヒミツに迫る!
ノーベル賞受賞者を多数輩出するエリート大学、変人たちの巣窟、アングラカルチャーの拠点・西部講堂が残してきた伝説の数々、森見登美彦氏が描いた“腐れ大学生”のモデルとなった学生たち‥‥。
様々なイメージから語られる京都大学は、「学問の自由」を追求する過程で独自のユニークな文化を多数生み出してきました。その過程で育まれた“京大的”な教養は、世代を超えて今なお受け継がれています。
この豊かで無駄な(?)発想を可能にする京大的教養にこそ、社会に広がる閉塞感を打開するヒントがあるのでは?
型破りな教授陣、世間の「こうあるべき」とは正反対の学生たち、そして失われつつある自由なる空間――様々な証言から見えてきたのは、管理や排除という発想からかけ離れた、予測不可能な世界を生き抜くホッタラカシの哲学でした。
【担当編集者からのコメント】
京都大学から「自由」が失われつつある‥と言われます。百万遍からタテカンが消え、自治と対話のあり方が変わり始めたのは、日本の社会全体に広がる「不自由さ」と無関係ではありません。矛盾なき世界が美化され、あらゆる物事に意義や合理性が求められる現在だからこそ、コスパやタイパでは決して測れない、豊かで無駄な行為(=「京大的教養」)の必要性やその魅力を見直していただければ幸いです。
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