わが青春の台湾 わが青春の香港 中公文庫

邱永漢

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122070660
ISBN 10 : 412207066X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
288p;16

内容詳細

台湾人の父と日本人の母のもと、日本統治下の台湾に生まれ、東大に学び、戦後は帰郷して独立運動に参加するも、二・二八事件後香港へ亡命―。直木賞作家の波瀾に満ちた半生記(一九二四〜五四年)であると同時に、激動の東アジア史の貴重な証言ともなっている。デビュー作「密入国者の手記」を特別収録。

目次 : わが青春の台湾(二人の母に育てられて/ 文学少年から政治青年へ/ 全学連の「種蒔く人」/ 台湾独立に傾く/ さよなら、私の台湾)/ わが青春の香港(編物に明け暮れた台湾のロレンス/ 青春の賭けに破れて商人となる/ 花嫁のいない結婚初夜/ 小説家を志して再び日本へ)/ 小説 密入国者の手記

【著者紹介】
邱永漢 : 1924(大正13)年、台湾の台南市に生まれる。東京帝国大学経済学部を卒業後、一時帰台し、台湾独立運動に関与。のち香港へ亡命し、対日貿易を手がける。54(昭和29)年から日本に定住、56年、「香港」で外国人として初めて直木賞を受賞し、作家生活に入る。80年日本に帰化。実業の才を生かし、株式投資、マネー関係の入門書の執筆や、ビル経営など多角経営を行い、「金もうけの神様」と呼ばれた。2012(平成24)年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Aminadab さん

    親本1994年。邱永漢(1924〜2012)の生い立ちから1946年に台湾に帰国、48年に香港に亡命する前後の回顧録。母親が日本人だったことはこの本で初公開された。内容でも、自分の倫理観が日本的で、台湾でも、香港で結婚した時の妻の実家との交渉などでも、中国文化にカルチャーショックを受ける場面が頻出する。同年代の丸谷才一(1925〜2012)がこの人と台湾に強い関心を寄せていたが、この本なんかはまさに今、台湾海峡の軍事的緊張と東山彰良・渡辺直美に代表されるトランスナショナリズムの時代に読むべき本。お薦め。

  • アリーマ さん

    台湾で育ち、第二次大戦前に東大に通い、その後香港で亡命生活を送った作者の青春記。単なるお金持ちの投資家だと思っていたが、意外に文学寄りの人だったと知って驚いた。植民地時代の台湾の日本支配に対する屈託や、その後の情勢の急変から嫌中国にから向いていく時代の様子がわかって興味深い。旧日本植民地の台湾と韓国が強力な親日と反日の両極端にいく分かれ道に、台湾の場合は蒋介石の国民党支配があったのか。そもそもの国民性もの違いもあったのだろうが。こういう知見はなかなか触れられないので面白く読んだ。★★★⭐︎

  • たす さん

    日本統治時代に日本人の母と台湾人の父の間に生まれ、台湾人として育った作家・実業家が、主に台湾と香港での日々を綴る。日本統治時代の台湾、台湾から日本への留学、戦後の台湾政治、戦後香港での生活…台湾を中心とした戦前・戦後史の証人。昨今の台湾ブームに思うが、台湾を「親日」という単純な一言で片付けることの浅はかさよ。

  • eiro さん

    邱さん、あなたのいかに頭がいいかということは、よ〜く分かった。はいはい。それはさておき、ある時代の日本や台湾、香港の生活を切り取るようにして読めたのはよかった。香港で妻帯しその生活は庶民的ではなかったかもしれないが、当時のハイクラスの広東人の文化などが垣間見えて興味深く読んだ。

  • shushu さん

    軍政下の台湾から亡命して日本に来たということは知っていたが、父親が台湾人、母親が日本人とか細かいことは知らなかったので興味深く読んだ。よく、台湾の人は親日というがあくまでその後の国民党政権が酷すぎたから日本がマシに見えただけで、学校では差別、入試でも植民地出身者を同等に扱わず内地出身者にゲタを履かせ、戦争に負けたからと植民地出身者から日本国籍を奪うというご都合主義についてしっかり書かれているから、そっちをこの本ではしっかり読むべき。

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邱永漢

1924(大正13)年、台湾の台南市に生まれる。東京帝国大学経済学部を卒業後、一時帰台し、台湾独立運動に関与。のち香港へ亡命し、対日貿易を手がける。54(昭和29)年から日本に定住、56年、「香港」で外国人として初めて直木賞を受賞し、作家生活に入る。80年日本に帰化。実業の才を生かし、株式投資、マネ

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