八月の髪かざり

那須正幹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784333022137
ISBN 10 : 4333022134
フォーマット
出版社
発行年月
2006年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
22cm,127p

内容詳細

1945年8月6日、広島。キヨ姉ちゃんが、にっこり笑って出掛けた、あの日…。ひまわりの髪かざりが、忘れることのできないあの日を、静かに語り出す。忘れられない、忘れてはならない、広島の原爆の記憶。

【著者紹介】
那須正幹 : 1942年、広島県生まれ。島根農科大学林学科卒業。主な作品に「ズッコケ三人組」シリーズ(第23回巌谷小波文芸賞)、『さぎ師たちの空』(第16回路傍の石文学賞)、『ズッコケ中年三人組』、「衣世梨の魔法帳」シリーズ(以上ポプラ社)、『絵で読む広島の原爆』(第43回産経児童出版文化賞/福音館書店)他多数

片岡まみこ : 1968年、東京都生まれ。文化学院美術科卒業。版画作家、兼、コルク人形作家(立体イラストレーション)。雑誌・書籍・広告など、幅広い分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 杏子 さん

    行ってきます!と元気よく出かけた姉が戻らない。父の敵を打つのだと勇ましく言ってのけた姉が、自分が戦死したら妹の久江さんにあげると言った木彫りのヒマワリの髪かざり。8月6日、あの日に出かけたまま戻らなかったお姉さんを、まだ帰らないだけといつまでも待っている妹。こんな悲惨な話は数限りなくあるんだろう。作者自身が被爆しているだけに、胸にせまる。お人形にこめられた思いは、亡くなった方に伝わったろうか‥‥

  • つき さん

    趣味の人形作りを通して、久恵おばあちゃんは“あの日”「行ってきます」と言って出かけたまま帰って来ない姉に想いを馳せる。 昭和20年8月6日の“あの日”。

  • 花々 さん

    広島の原爆投下のときの話でした。話しは創作ですが、著者も原爆を体験しており、その頃の悲惨な様子が伺い知れました。主人公となる二人の姉妹の絆がいいなあと思います。

  • ヒラP@ehon.gohon さん

    哀しいお話です。 原爆投下の日に出かけて帰ってこない姉。 姉を探し求めて命を失った母。 姉が母に縁日に買ってもらったヒマワリの髪かざり。 すべてがあの日に向かっていきます。 人形を作っていく細かい作業のように、細かく組み立てられていく久江さんの原風景。 モデルがいるのかと思ってしまいました。 片岡まみこさんの版画の挿絵もこの物語にはぴったり。 「放射能」に対する恐怖は、あまりに身近に感じる現在だからこそ、生々しく伝わってきました。

  • ぱせり さん

    久江さんの人形作りの過程と、広島に原爆を落とされた日、その後の日々の記憶とが、被さるように語られる。人形作りの工程は、まるで手の中の小さなものに命を吹き込んでいく過程のよう。亡くなった人を悼むこと。亡くなった人の記憶を呼び戻すこと。久江さんの手許を見守っているのは、きっと読者のわたしだけではない。  

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人物・団体紹介

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那須正幹

広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞/ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む広島の原爆』(産経児童出版文化賞/福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞/ポプラ社)など。JXT

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