砕かれた鍵 集英社文庫

逢坂剛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087451689
ISBN 10 : 4087451682
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
追加情報
:
480p;16

内容詳細

警察官が関連する事件が続発した。麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補とその同僚の巡査部長が射殺され、麻薬吸引者の元警察官に婦人警官が刺殺された。何か巨大な陰謀が警察内部で進んでいると踏んだ警察庁特別監察官の倉木尚武は、復讐に燃える美希、探偵となった大杉らと共に、執念の捜査を開始する。そして“ペガサス”という名の謎の人物にゆき当たるが…。シリーズ第3弾。

【著者紹介】
逢坂剛 : 1943年東京生まれ。80年「暗殺者グラナダに死す」で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。86年に刊行した『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2014年、第17回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ソルティ さん

    やっぱおもしろい!でもなんと終盤倉木が⋯主役じゃないのか?ドラマはどうやって話を作っていったんだ?!でもこのペガサスの出る話はスピンオフ作品の「大杉探偵事務所」の方であったと思う。やっぱ多彩な表現で皮肉ばっかり言う大杉が好き。でも美希とはこの程度にして、一線を超えない付き合いをしてほしい。「「あなたは捜査一課のOBと聞いたが、そんな考え方でよく仕事ができたものだ」「できなかったから首になったんです。(略)彼女は自殺なんかする必要はなかった。川へ飛び込んだのは、無能な捜査本部に対する抗議ですよ。(略)」」

  • れみ さん

    シリーズ3作目。倉木と美希とその家族が巻き込まれた事件で復讐心に駆られた美希、立て続けに起こった警察官の関わる事件を捜査する倉木、倉木からとある依頼を受けた元刑事で探偵の大杉が、それぞれの事件に深く関わるペガサスという人物と事件の真相に迫るお話。ペガサスの正体にもびっくりしたけど、このシリーズに欠かせないあの人があんなことになるとは…びっくり。あとラストの美希の行動もびっくり。色々な意味で続きが気になる。

  • 🅼🆈½ ユニス™ さん

    いつの間にか頁を捲っている。我に返ってフッと息を吸う。面白い❗️色んな事件が混ざり合い、1つにまとまる構成に感嘆の声が漏れてしまう。警察を辞めた大杉はタフネスと繊細さとを兼ね備えた白黒映画に出て来そうな探偵になり、倉木と言う刑事は警察機構の矛盾と戦ったり、押し潰されて悪の道に走った腐敗した警官を潰して行くと言った魅力的なハードボイルド❗️姫川玲子シリーズ、隠蔽捜査シリーズ、そして百舌!今のところ最高シリーズのトリオであろう。?

  • 黒瀬 木綿希(ゆうき) さん

    前作から二年。夫婦となった尚武と美希の間には心臓に重大な疾患を抱えた男の子が。一方、刑事を退職した大杉は探偵事務所の所長に。今回三人が立ち向かうのは警察官が次々と巻き込まれる事件の真相と病院の爆発事故から浮かぶペガサスと呼ばれる人物の目的。物語は警察組織の腐敗と司法の欠陥により犠牲が犠牲を生む血みどろの展開へ。誰が、いつ、どう戦って死ぬかといったスリリングなサスペンスがノンストップで繰り広げられ、前作を超える没入感に包まれました。復讐の念に燃える美希の危うさに大杉所長が抱く隠れた恋慕を見て尚武は何を思う。

  • るーしあ さん

    いくら小説だからといって、前作でようやく見えたと思えた倉木と美希の明るい未来にこんな悲劇が起こっていいのか。そして驚愕のラスト。逢坂剛は自分の生み出したキャラに愛着がないのだろうか。その思い切りの良さにこそ感心すべきなのか。どう感想を述べていいのかわからない。あまりの無念の思いに頭が混乱している。展開の良さと人物入換えトリックの精度の高さはシリーズを通して継承している。それにしても美希に降りかかる不幸が凄まじい。簡単に克服できる事でもないし、最後に大杉に対してのアレはない。ここから続編があることに驚きだ。

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人物・団体紹介

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逢坂剛

1943年、東京都生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。97年より執筆に専念。2013年、第17回日本ミ

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