奔流恐るるにたらず 重蔵始末 8 完結篇

逢坂剛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062208031
ISBN 10 : 4062208032
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
364p;20

内容詳細

八歳で四書五経をそらんじ、十四歳で十三経に達した俊英でありながら、普段は傍若無人で傲岸不遜な近藤重蔵。五度にわたる蝦夷地巡見を終えた後は大坂弓奉行となって大塩平八郎の知己を得るなどするが、息子・富蔵ともどもの悪口乱行がたたり、ついに役なしの小普請入りとなる。
学識豊かな学者であり、あくなき探検家でもあった重蔵の、あまりにも意外なその後の道行きは。そして、生涯の宿敵となった女賊りよとの最後の対決は──。
ハードボイルドや警察小説で活躍していた著者が2000年に初めて挑んだ時代小説が、堂々たる代表作となった。「重蔵始末」シリーズ、ついに完結。

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読書メーターレビュー

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  • 真理そら さん

    後半は重蔵の晩年が描かれている。活躍が報われなかった訳ではなかったと思うけれど、重蔵自身の思いとずれていたのでなんとなく不遇に見える。改易、分部家にお預けという処分のきっかけになった富士塚への重蔵の思い入れが伝わりにくいのがもどかしい。あの場合、富蔵はどうすればよかったのだろうか。妖艶な美女だったりよも山姥化しているし、時は流れていく。蝦夷地も幕府もこのあと怒涛のような歴史の波に流されることになる。案外重蔵は幸せな時代を生きたと言えるのかもしれない。

  • ariel さん

    1人の人間の一生を描く時、破天荒で豪胆なエピソードに目がいくけれど、そんな中で悩みや弱さも伝わるような完結でした。重蔵のキャラでさえ晩年の姿に寂しさを感じてしみじみします。私のお気に入りの団平を危険な目に合わせたことも許すとしましょう。慕われ生涯お仕えしたい主だったのだから。そして気になっていたりよの愛憎の壮絶さも納得でき、見届けた感でいっぱいです。

  • bvbo さん

    待ってた新刊そして最終巻。蝦夷から帰ってきて以降。史実に基づいてるので、重蔵の一生が書かれているのだが、戻ってからのことが不憫というか、時代には早すぎた人だったんだのか。蝦夷での冒険が面白過ぎて、読んでるこちらもあの日々を懐かしく思えてしまった。りよは一体なんだったのか…。

  • うぇい さん

    面白かったです。この作品がというより、このシリーズが面白かったという感じです。史実に基づいたフィクションなんだろうけど、逢坂さんの平易で解りやすい文章で、江戸時代の蝦夷地開拓や御家人の統治ぶり、生活の様子がいきいきと描かれていて良かった。シリーズを通して、りよの執念は怖かった。

  • Tanaka Kosugi Emi さん

    目黒の富士塚が近藤重蔵由来というのを何かで知り、本シリーズには出てこないな・・などと思っていたら、最終巻で出てきました。最終巻は蝦夷探検以降の、重蔵の必ずしも幸せではなかった後半生を、かなり史実に沿って描いています。作者が後記で書いているように、早く生まれすぎた人なのでしょうね。時代物に、定型化された人情や季節感を求める方には理解できないかもしれませんが、作者の重蔵への想いが最も表れた巻だと思います。シリーズを書いていくうちに、自作の駒ではなく、実際の重蔵を描きたくなったのではないでしょうか、

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人物・団体紹介

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逢坂剛

1943年、東京都生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。97年より執筆に専念。2013年、第17回日本ミ

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