木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」

通崎睦美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062185929
ISBN 10 : 406218592X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
追加情報
:
342p;20

内容詳細

1907年(明治40年)生まれの平岡養一は独学で木琴を学び、慶應義塾大学卒業後わずか22歳で「木琴王国」のアメリカへ渡る。NBCの専属となり、まだテレビのない時代、毎朝15分のラジオレギュラー番組をもつようになる。やがて、「全米の少年少女はヒラオカの木琴で目を覚ます」と言われるほどの人気を得て、日米開戦の朝まで10年9ヵ月もの間、放送を続けた。ラガーディア・ニューヨーク市長、ニューヨーク・フィルの友人たちに引き留められるが、日米交換船で帰国。戦中は、音楽挺身隊の一員として日本全国をめぐり、多くの人の心を慰めた。戦後も『紅白音楽試合』(NHK『紅白歌合戦』の前身)に出場するなど、クラッシックだけでなく、ポップスなど幅広いレパートリーを演奏した。そして、その踊るような独特なスタイルで日本人の心を捉え、国民的音楽家となっていく。
マリンバ奏者の著者は、「この木琴でしか弾けない」という曲の演奏依頼を受け、一世を風靡した木琴奏者・平岡養一の愛器と出会う。1935年製木琴の音色に魅せられた著者は、演奏会を縁に遺族と交流を始め、その木琴とバチ一式を譲り受けた。10歳の時、平岡と共演した経験をもつことから、平岡という人物に興味を抱くようになり、戦前に録音されたSP盤を含む音源や資料を集め、平岡養一の人生を描いていくこと考える。そのなかで、一時は日本の老若男女の心に響いた木琴が、自らが演奏するマリンバの「日本上陸」により、その時代を終焉させられたことも知る。
音楽家ならではの視線から書く、日米両国で大活躍した痛快な「音楽家の物語」。

【目次】
序 
第一章 神様がくれたもの
第二章 木琴王国アメリカ
第三章 ラジオスター
第四章 二つの祖国
第五章 ヴィルトゥオーゾへの道
第六章 日米交換船
第七章 音楽挺身隊員
第八章 国民的音楽家
第九章 木琴事始め
第十章 木琴からマリンバへ
第十一章 心から、身体から
第十二章 終生のライヴァル・朝吹英一
むすび

【著者紹介】
通崎 睦美(つうざき・むつみ)
1967年生まれ。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。マリンバ奏者として、91年デビュー、作曲や編曲の委嘱を活発に行い、独自のレパートリーを開拓、多様な演奏活動を続ける。2005年2月には東京フィル定期演奏会(指揮・井上道義)で、平岡養一が初演した紙恭輔『木琴協奏曲』(1944年)を平岡養一の木琴で演奏したことが、きっかけで、その木琴とマレットや500曲以上にのぼる楽譜を譲り受ける。07年9月に東京で「平岡養一生誕100年記念 通崎睦美リサイタル」を開催、NHKでも放映された。また、アンティーク着物のコレクションやライフスタイルが様々なメディアで紹介され、07年12月には『徹子の部屋』に出演、そのコレクションと木琴演奏が話題となった。CDに『M×ピアソラ』『1935』など、著書に『天使突抜一丁目』『ソデカガミ〜銘仙着物コレクション』『通崎好み』などがある。

【著者紹介】
通崎睦美 : 1967年京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。マリンバのソリストとして、ピアノ、ヴァイオリン、箏、リコーダーを始めとする様々な楽器やダンスとのデュオ、マリンバ・トリオ、室内楽やオーケストラとの共演など、多様な形態で演奏活動を行っている。2005年には、往年の名木琴奏者・平岡養一の愛器を譲り受け、木琴による演奏活動も始める。CDに『M×ピアソラ』(ewcc0005)『1935』(ALCD9071)など。2000年頃よりアンティーク着物の着こなしが話題となり、コレクションやライフスタイルが様々なメディアで紹介される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ざれこ さん

    木琴奏者平岡養一、戦前にデビューしアメリカに渡り、真珠湾攻撃まで毎朝アメリカの朝を木琴で奏で、日本に戻って戦中戦後もずっと大活躍の日々。読んでるとうっかりつまんないなと思ってしまうくらい順風満帆な木琴人生。あらゆる人から学び自分のスタイルを確立し、マリンバの台頭で木琴が忘れられる前に叩ききって逝けた、本当に幸せな音楽人生だったと思います。音楽やってる者として素直に羨ましい。清々しく読めました。吹奏楽で打楽器やってたので木琴とマリンバの違いはわかるけど、ここまで歴史が違うとは、勉強になった。木琴弾きたいなー

  • harukawani さん

    打楽器経験者で、今でもたまに演奏会に出ている僕ですが、鍵盤楽器はからっきしダメで、苦手意識を持っているため6年ぐらい遠ざかっている。けれど、自分で演奏することはなくても、聴くのは当然好きだ。特に木琴は。平岡養一。寡聞にして名前も存じ上げなかったが、日米を股にかけて活躍した、最後の"木琴奏者"を書いたノンフィクション。決してドラマチックな書きぶりではないが、マリンバが台頭し、木琴(シロフォン)が主流から外れていく中で、木琴を貫いた平岡とその演奏が(実際には聴こえてこないのに)とても愛おしくなる。

  • Totchang さん

    BSテレ東の音楽交差点で通崎睦美氏がゲストで出演。MCの春風亭小朝が本書について言及していました。そして読んで驚きました。通崎睦美氏はいくつの才能を持っているのだろうかと。本書は木琴奏者の平岡養一氏を描いたものですが、彼の音楽に対して忖度の評論ではなく、いろいろな場所から資料を探して客観的な評論を繰り広げています。読後には平岡の演奏を聞きたくなりYoutubeを探しました。すると「木琴デイズ再び」という動画がありました。筆者と平岡氏が並んで木琴を弾いているではありませんか。多くの方に読んでほしい一冊です。

  • Koki Miyachi さん

    筆者はマリンバのソリストとして知られる通崎睦美。通崎のもとにかつての国民的木琴奏者の平岡養一の木琴が来たことから物語が始まる。いろいろな縁が重なり通崎は平岡の木琴に託した想いを同じ音楽家の視点を通じて描くこととなる。それにしても単なる音楽家とは思えないプロはだしの筆の力が素晴らしい。平岡の波乱万丈の生き様、木琴がかつて大衆文化の主流だった時代を知る。自分の関心は、アンティーク着物のコレクターでもある筆者の奥行きあるライフスタイルに繋がってゆく予感。

  • Takahiro Imaki さん

    読了。 木琴でプロを目指した方の生涯です。 平岡さんという方は正直知りませんでしたが、このような方が居たという事を知る事が出来ただけでも読んだ甲斐があったと思います。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品