馬込文学地図 中公文庫プレミアム

近藤富枝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122059719
ISBN 10 : 4122059712
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
275p;16

内容詳細

若き日の宇野千代・尾崎士郎をはじめ、川端康成、萩原朔太郎、室生犀星ら数多くの作家たちが居を構え、夜を徹してのダンスに麻雀、酒と恋の青春を謳歌し、そこから次々に名作を生み出した佳き時代の馬込桃源郷の全容。膨大な資料と証言で綴った大正・昭和初期文壇側面史。

目次 : 第1章 風かおる九十九谷/ 第2章 インテリ作家たち/ 第3章 ダンスの家/ 第4章 断髪時代/ 第5章 ラプソディー/ 第6章 満目蕭条/ 第7章 魚眠洞/ 第8章 「空想部落」再現/ 第9章 うつりかわり

【著者紹介】
近藤富枝 : 大正11年、東京日本橋に生まれる。昭和18年、東京女子大学国語専攻部卒業。同年文部省教学局国語科に入り教科書編纂に従事。翌年、日本放送協会第十六期放送員試験に合格、アナウンサーとして勤務。戦後退職し、文筆生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 冬見 さん

    平木二六曰く「田端では芥川が押さえていたが、馬込にはそういう人物がいなかったから、騒動ばかり起きた」……馬込村を舞台に語られる大正・昭和初期文壇側面史。さすが近藤先生、期待を裏切らない。名著。朔太郎の最初の妻・稲子夫人は、娘・葉子氏の『父・萩原朔太郎』や『蕁麻の家』シリーズのイメージが強かったが、本作「ダンスの家」の章で新たな視点を得て、なるほどと腑に落ちた点があったのが収穫だった。それにしても宇野千代がかっこいい。大正期の女性作家の動向を垣間見れるのも近藤さんの著作の好きなところだ。

  • 筑紫の國造 さん

    シリーズと言っていいかわからないが、近藤さんの「文壇史」シリーズの一作。田端や信濃追分もだけど、一ヶ所に個性的な文士が集まるのは不思議なようでいて必然なのだろう。沢山の資料はもちろん、さりげなく混ぜられる当事者の証言が、濃密で混沌とした文士たちの交歓を鮮やかに描き出す。尾崎士郎、宇野千代、室生犀星…。彼らの常識は当時でもかなり非常識だったのだろう。だから同じ場所に集い、それが余計に外界と途絶した世界を作り上げた。冒頭の「坂のある町」から入る説明もとてもいい。この本を片手に、馬込に行きたくなる。

  • Noelle さん

    夥しい資料を積み重ねていって書かれたであろうことがよくわかる、大正から昭和にかけて馬込村に集った作家たち面々の話。宇野千代、尾崎士郎に始まり、川端康成や萩原朔太郎、室生犀星のそれぞれが妻子連れで登場し、1km四方内の地域にキラ星のごとく暮らしていたであろうことが、たくさんの証言とセリフ回しで描き出される。こんなにも才能が固まっていた時代、土地があったのね。乾いた筆致は小説ではなくルポルタージュのようだ。ひと時、戦前の馬込村に迷い込んだような面白さだった。巻末、馬込村略図、作家たちの寓居位置付き。

  • tu-ta さん

    大田区郷土博物館での「”馬込文士村ガイド”実践講座」を前に読了。ガイドになるための講座とは知らずに参加したのだが。にしても、この本、面白かった。馬込文士村における、とても人間らしい関係性とか・・・。朔太郎はこんな奴だったのか、うちの近所で室生犀星の子どもは環境が悪く病気がちで、馬込の上の方に引っ越して元気になったとか? すず近所の弁天池の話もいくつか出てくる。読書メモは https://tu-ta.seesaa.net/article/499174652.html

  • rbyawa さん

    i011、菊富士ホテル、田端の文士村と読み進んできての3冊めで、正直読み終わった時点でぐったりとなってしまい、なにか村にいた文士の一人が架空の村として伝奇風の作品にしていると読んだのがまあ救いというか…。泥沼にも程があるとしか…(宇野千代くらいしか順応してないと言われたら納得!)。まあ…現代で言うところの「やりサークル」年齢かなり上版です不毛…。さらにところどころに覗くこれこそが芸術のための生活的な自意識…。貧乏文士の救いのなさはまあ理解できたかなぁ。作品書いても純文学作家には収入ないんだよねこの時代…。

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人物・団体紹介

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近藤富枝

1922年、東京生まれ。作家。東京女子大学卒業。旧文部省、NHK、武蔵野女子大学などに勤務。2016年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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