命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎

辻真先

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488029159
ISBN 10 : 4488029159
フォーマット
出版社
発行年月
2024年11月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

大正8年、帝国新報の記者・可能勝郎は、玉電で東京郊外の世田谷村にやってきた。富豪である守泉家が、中村座を招き「番町皿屋敷」を上演するのを取材するためだ。守泉邸は上空から見ると「む」のような形をした、通称「むの字屋敷」と呼ばれている。中村座の俳優・静禰や、伊藤晴雨のモデル・カネなどにも話を訊きながら上演日を待つ勝郎は、屋敷内で女性の死体を発見。しかし、いつの間にか消失していて‥‥。〈昭和ミステリ三部作〉、そして〈ポテトとスーパー〉にも繋がる、長編ミステリ。

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    辻 真先、5作目です。江戸川乱歩関連書籍を数多く読んでいますが、少年明智小五郎の物語は、初めてです。少年明智小五郎は、小林少年を少し賢くした感じでした。 https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488029159

  • keroppi さん

    大正時代、世田谷の豪邸で起きる事件。その時代の世田谷の風景が描写されならがら物語に入っていくが、伊藤晴雨という実在の画家も登場する。その絵のモデルもストーリーに絡み、彼女は後に竹久夢二のモデルにもなったそうである。史実と虚構とが入り乱れ、江戸川乱歩の明智小五郎まで登場するという探偵小説を楽しんでいる辻真先が見える。御歳93歳とか。まだまだ元気に書いてほしい。

  • オフィーリア さん

    館×不可能犯罪×ボーイミーツガール×大正ロマン。起きている事象は救いが無いのに、大正の時代を生き生きと駆け回る少年少女が魅力的で爽やかな読み味。ミステリとしても明智少年と犯人との息詰まる攻防戦が白眉の出来。あとがきも読みましょう

  • えみ さん

    明智少年の恋と悲劇と名探偵誕生。辻真先氏というレジェンドが描く、こちらも日本のレジェンド、名探偵・明智小五郎。名探偵と呼ばれるのはもう少し後だけれど、探偵の才能が隠せない彼の少年時代の活躍。とても新鮮でこれまでの明智探偵履歴書を書き換えるような新展開はある意味では衝撃的で刺激的。舞台は大正八年の東京市郊外の世田谷村。大富豪の守泉家が招いた「なかむら座」の上映取材でやってきた記者・可能勝郎と明智少年が、守泉家で起きた殺人事件の謎を解くため推理を巡らす。探偵たまごから名探偵が孵るまで…。未来を背負う探偵誕生。

  • 雪紫 さん

    大正時代、可能兄妹の祖父が少年時代の明智小五郎と一緒に複雑な一家&館物に巻き込まれる。しかも特殊設定付き。「むの字屋敷」はわかりにくいけど、いかにもなドロドロ、狂犬病や舞台がさらに怪しく、無惨な事件を作り上げる。事件は予想以上に複雑だが、わかってみるとすんなり頭に入ってしまう。・・・完全にドロドロかつ壮絶。いつの間にかフェードアウトして退場した某人物あの真相聞いても許可しないだろうな。

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人物・団体紹介

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辻真先

1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。NHK勤務後、『鉄腕アトム』『サザエさん』『サイボーグ009』『デビルマン』『Dr.スランプ アラレちゃん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。82年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会

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