子どもたちは夜と遊ぶ 上 講談社文庫

辻村深月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062760492
ISBN 10 : 4062760495
フォーマット
出版社
発行年月
2008年05月
日本
追加情報
:
15cm,500p

商品説明

始まりは、海外留学をかけた論文コンクール。幻の学生、『i』の登場だった。
「僕たちが再び会うために。さあ、ゲームを始めよう」
辻村ワールドより、切ないミステリーを

「辻村深月は、どうしてこんなにも僕たちのことを知っているのだろう。」――<幾原邦彦「解説」より>

大学受験間近の高校3年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番――」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

内容詳細

大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

【著者紹介】
辻村深月 : 1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒。『冷たい校舎の時は止まる』(講談社文庫)で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。エンターテインメント界に現れた期待の新人として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 青葉麒麟 さん

    表紙が可愛い。月子?月子の周りから庇護されてるお姫様気質は好きじゃ無いけれど、紫乃との関係は屈折してるなぁ。ちょっぴり同情。iの淡々と殺人をする場面がゾッとするけど、嫌いじゃない(^_^;)浅葱の精神は何処まで保つかな?

  • さてさて さん

    無惨な死に方を読者に晒すためだけに登場する彼、彼女。 ある意味ホラーより質の悪いグロテスクな描写の数々。最初から最後までこれでもかと襲い掛かるダークな世界。第三者的にシーンを捉えることを許してくれない辻村さんの絶妙な心理描写とその視点で見ることになる凄惨な殺害風景。心が弱っている時に決して読んではいけないこの作品。それを象徴するかのようなモンシロチョウ。柔らかな光の差す穏やかな世界に突如顔を出す漆黒の闇の世界。そんなダークな描写の中に確かに見える『i』の存在。光差す下巻への期待高まるそんな上巻でした。

  • パトラッシュ さん

    大学が舞台の学園ドラマのような冒頭から、少しずつ不穏な空気が漂い始めたかと思うと突然残酷な殺人シーンに転じる導入部が鮮やか。ゲームを楽しむように殺人を繰り返しすべての犯罪を差配する謎の人物i(アイ)をカギとして引き込む手腕は、小説を書き始めて間もない頃から作者がページターナーの力量を備えていたことを証明する。複雑な過去持ちキャラばかり集めた設定は多少わざとらしいが、そんなものを気にさせないほど没頭させられるのだから。トリックを見破ろうとするスレたミステリ読者の推理をも満足させる点にもうならされる。(続く)

  • とも さん

    んんぅ、面白い。唸るね。辻村さんの著書は今後全部読んでいこうと改めて思う。 まだどういう結末に辿り着くかは分からへんけど、「i」と「θ」の抱える暗い過去と犯す殺人にに引き込まれ、胸苦しくも、絡め取られる様に上巻読了。 その他の登場人物にもまだまだ何か闇と謎が隠されてそう。 さぁさぁ、下巻へ。

  • zero1 さん

    本屋大賞「かがみの孤城」プロトタイプ?論文コンクールに乱入した「i」は何者?登場人物の忌まわしい過去。スターシステムを採用している辻村。他の作品に出てきた秋山教授が事件を予想。殺人には何の意味が?「i」と「θ」のゲームは続く。その中で疲弊する犯罪者。長さにこだわる辻村らしい作品。重いし粗いが何故か途中でやめられない。「にえたった」などかなりグロ。月子の名字が出てこないのは何故?「i」の正体について、私はある予想を立てたが当たっているか?さらに長い下巻へ。

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