忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む 集英社オレンジ文庫

辻村七子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784086803540
ISBN 10 : 4086803542
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

友人のパオロが倒れたという知らせに、ガブリエーレは故郷フィレンツェに戻った。幼い頃から正体不明の「黒いもや」が見えたガブリエーレには、パオロだけが同じものが見える仲間だったのだ。彼が倒れた原因には心当たりがあった。パオロが秘密にしていた、ヴァンパイアやダンピールという闇にかかわる仕事だ。フィレンツェに住む日本人が事情を知るらしく…?

【著者紹介】
辻村七子 : 神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン大賞受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • カナン さん

    忘れる悲哀と、忘れられる絶望。イタリア生まれアメリカ育ち、元医者の卵ガブリエーレが故郷で逢ったダンピールK。花の都フィレンツェの街を塗り潰す闇は、行き場を失くした誰かの心。初めて食べたジェラートの感動と、炭酸の抜けたコーラのような虚しさを誰と分かち合おう。貴方と一緒に生きた日々を、絶対に忘れたくないと願ったことすらいつか忘れてしまう自分を、許してくれた貴方こそがこの命の意味の全て。痛いほどのKのパウロへの「愛」に涙が滲んだ。誰かのために生きたいKと、己の幸せは己で選ぶガブリエーレ。二人が歩む未来に光あれ。

  • 坂城 弥生 さん

    宝石商リチャードシリーズが面白かったから期待してたんだけど、期待外れ。 登場人物に全く魅力がなくて、面白くなかった。

  • よっち さん

    恩人パオロが倒れたという知らせで故郷フィレンツェに戻ったガブリエーレ。彼が倒れた原因を探るため、秘密にしていた闇の世界にかかわる仕事を追いかけ始める物語。幼い頃から見えていた黒いもやに追いかけられる過程で出会ったパオロの相棒だったダンピール・かっぱ。ともに過ごす中で彼らの関係も明らかになっていって、だいぶ様相も変わっていきましたけど、突きつけられるダンピールの宿命と悲哀がまた切なくて、それを知ったガブリエーレがかっぱとこれからどう向き合っていくのか、とても気になる結末だったのでシリーズ化に期待したいです。

  • kira さん

    作家買いです。人間の悩み苦しみ、マイナス感情が具現化した黒いモヤモヤ=テネブレが視える青年ガブリエーレと、それを取り込んで生きている半吸血鬼Kの出会いの物語。これ続編ありそうな気がします。半吸血鬼の定義とかガブリエーレの行動動機がちょっと曖昧かなぁとは思ったけど、後半の畳み掛けがやっぱり上手くて一気に読んでしまったわ。辻村さんの書く会話のやり取り大好きだな。自分を置いて時が過ぎて行くという吸血鬼を扱うお話では外せないテーマに「忘れていくこと」「忘れられていくこと」も加わって心の奥がちょっと痛いです。

  • きょん さん

    幼い頃から「黒い靄」を視るガブリエーレを導いてくれた恩人パオロが意識不明との知らせにフィレンツェに戻った彼を襲う黒いキマイラというスピード感あるオープニングから一転、Κによるカウンセリングの様なテネブレ退治が展開。ヴァンピールやダンピール、バチカンの未届け人ニポーテ等の関係性が明らかになって行くとともに、ダンピールに課せられた過酷な運命が明らかになっていくのが面白かった。最後のアルバムのシーンはやっぱり泣いちゃいますよね。シリーズ化されそうなので今後の展開が楽しみ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

辻村七子

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン大賞受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

辻村七子に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品