奇想の発見 ある美術史家の回想

辻惟雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103358114
ISBN 10 : 4103358114
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
254p;20

内容詳細

ギロリと眼を剥く曾我簫白の雲龍図、岩佐又兵衛の血みどろ絵巻、そして大ブームを巻き起こした伊藤若冲の白い象―。花鳥風月を優雅に愛でる日本美術史の片隅で、すっかりキワモノ扱いされていた「奇特な」画家たちを発掘し、ニッポンの美に禍々しき愉楽を与えた立役者。その自由な精神を育んだ生涯を綴る、初めての自伝。

目次 : 名古屋の幼年時代/ 岐阜の少年時代/ 中学生時代/ 上京と受験/ 大学生時代/ 大学院時代/ 上野の森での10年/ 仙台での10年/ 仙台から再び東京に/ 本郷での10年/ 定年後の転々

【著者紹介】
辻惟雄 : 1932年愛知県生まれ。1961年東京大学大学院博士課程中退(美術史専攻)。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長などを歴任。東京大学・多摩美術大学名誉教授、MIHO MUSEUM館長。岩佐又兵衛、伊藤若冲、曾我簫白などを「奇想の画家」としていち早く再評価し、「かざり」「あそび」「アニミズム」を日本美術の特質に挙げて、装飾工芸から幽霊画、漫画まで幅広く論じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キムチ27 さん

    今を時めく若冲、蕭白、更には岩佐又兵衛を世に知らしめた辻さんの回想録。何ということない「昭和の国立大学教授歴任」の日々を綴った(申し訳ないけどね)昭和満開の頁だったが、本人曰く「偶然が大きく味方してくれた」という言葉で結んだそうそうたるメンバーの交遊録である。内容に拘泥できる教養もない私には「「出会いも運」・・日の当たる場所にいればおのずから綺羅星が集まってくる訳で・・と感じれた。最近、私の周囲風景は若冲一色。西洋画家もさることながら日本の埋もれた画家が「何故埋もれてしまったか」という現象に気をひかれる。

  • zirou1984 さん

    『奇想の系譜』で有名な日本美術史家である著者が、齢80の時に自身の半生を振り返った回顧録なのだが、これが思った以上に面白い。禅画めいたふやけた表紙絵からも醸し出されている人柄の良さが文体から滲み出ており、当時は無名もしくは傍流であった若冲や蕭白といった画家を見出すに至ったエピソードには興奮させられてしまう。「遊びの研究などするのは、遊ぶことの下手な者だという」と自嘲しているものの、そのユーモアを交えた不器用さ、おかしみは、著者の発掘した作品と笑っちゃうくらいに重なり合っている。

  • kiho さん

    見いだした絵画はさることながら、辻さんの人生の回想がまた興味深い⭐波乱の青春時代を送りつつ、自分の天職につかれたのもスゴイ♪

  • bluepand さん

    予想外に面白かった。『奇想の系譜』で若冲や蕭白を「発見」した著者の回想録。大学時代に沖仲仕も経験しているそう。岩佐又兵衛の絵巻は私も見たことがあるが、全長400mで極彩色の仇討ち血みどろ絵巻だった。若冲を購入した米資産家プライス氏の邸宅も凄そう。

  • ゆき さん

    私が日本画が好きになってきっかけの絵が、先生が蕭白を発見(?)した絵と同じと知って感激しました。奇想派と呼ばれる人たちは、その時代にはなんと呼ばれていたのかな?

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辻惟雄

1932年愛知県生まれ。美術史家。東京大学大学院博士課程中退。東京大学・多摩美術大学名誉教授。MIHO MUSEUM顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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