昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲[NHK出版新書]

輪島裕介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140887035
ISBN 10 : 4140887036
フォーマット
出版社
発行年月
2023年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

ブギの女王&スウィングの申し子−−音楽史を塗り変えたコンビのすべてがわかる

ポピュラー音楽史研究の第一人者が、服部家で長年眠っていた楽譜草稿などの貴重資料を渉猟し、「ブギの女王」と「スウィングの申し子」コンビが近代の芸能に遺した決定的な業績を書き尽くす。レコード中心、戦前と戦後を分断したものと見なす従来の批評通念に挑戦する「涙ぐましい」野心作。連続テレビ小説「ブギウギ」関連書の決定版。心ズキズキ踊りだす、連続テレビ小説「ブギウギ」関連書の決定版。

[目次]
前向上 「近代音曲史」の野望
第一章 「歌う女優」誕生〜大阪時代の笠置シヅ子
第二章 服部良一と「道頓堀ジャズ」
第三章 レコード・ラジオと「国民歌謡」
第四章 スウィングのクイーン&キング〜松竹楽劇団時代
第五章 関西興行資本の東京進出〜松竹・東宝・吉本
第六章 時代のアイコン「ブギの女王」
第七章 服部は「ブギウギ」をどう捉えていたか
第八章 リズム音曲の画期としての「買い物ブギー」


《著者情報》
輪島 裕介(ワジマ ユウスケ)
近代音曲史研究家、大阪大学大学院人文学研究科芸術学専攻教授。1974年石川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はポピュラー音楽研究、近現代音曲史、アフロ・ブラジル音楽研究、非西洋地域における音楽の近代化・西洋化に関する批判的研究。著書に『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書。第33回サントリー学芸賞、国際ポピュラー音楽学会賞)、『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』(NHK出版新書)。訳書に阿部万里江著『ちんどん屋の響き 音が生み出す空間と社会的つながり』(世界思想社)。共著に『クリティカル・ワード ポピュラー音楽 〈聴く〉を広げる・更新する』(フィルムアート社)など。

【著者紹介】
輪島裕介 : 大阪大学大学院人文学研究科芸術学専攻教授(音楽学研究室)。1974年石川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はポピュラー音楽研究、近現代音曲史、アフロ・ブラジル音楽研究、非西洋地域における音楽の近代化・西洋化に関する批判的研究。著書に『創られた「日本の心」神話「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書。第33回サントリー学芸賞、国際ポピュラー音楽学会賞)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • skunk_c さん

    戦後すぐに「ブギウギ」で一世を風靡した服部・笠置コンビを題材に、日本の大衆音楽の再評価を試みたもの。その音楽性のルーツに、大阪ならではの庶民性、いわゆる「ノリ」を重視する演芸的な側面と、独特のジャズ需要があったことを押えているのがまず面白い。多くの評論の引用に加え、服部の手書き楽譜の分析もあり、著者の柔軟で確かな音楽的視点のフィルタを通して論じられる本書は、極めて刺激的で大いに興味をそそられた(思わず両者の音源を買ってしまった)。アメリカ大衆音楽、それも黒人音楽にもかなり造詣が深く、頷くことも多かった。

  • つちのこ さん

    朝ドラを観ているので、笠置シズ子と服部良一が出会った背景を含め、気になるこれからの展開が掴めて良かった。稀有な才能を持った二人の出会いが大阪道頓堀から生まれ、戦前、戦後を代表する楽曲を量産したことは偶然ではなく必然であったようだ。本作を読みながら笠置の代表曲である「ラッパと娘」「東京ブギウギ」「買物ブギ」をYouTubeで観たが、どれも圧巻のパフォーマンス。物心ついた頃、タレントとして出ていた笠置をリアルタイムで見ていたが、大阪出身の母とダブってしまい、いつも親近感を抱いていたことを思い出した。

  • yyrn さん

    朝ドラを見なければ手に取らなかった本。これを読むと笠置シヅ子と服部良一の生き方がドラマの中でかなり忠実に再現されていると思うが、二人の人生ドラマの紹介部分は少なく、二人を追うことで昭和の音楽史を紐解いていこうとする本で、戦前と戦後で大きく変わっていく価値観の中で、巧みに時代をつかみ「スウィングの女王」から「ブギの女王」への転換の経緯が、日本の音楽史全体の流れとともに詳しく語られていく。当然、服部がいなければ笠置の輝きも大きく違ったものになっただろうが、⇒

  • エドワード さん

    朝ドラ「ブギウギ」始まる!笠置シズ子と服部良一、奥の深さにわてほんまによう言わんわ!戦前はスウィングの女王、戦後はブギの女王、改めて笠置さんの偉大さに敬服する。著者の4つの挑戦、@敗戦は文化的断絶ではないA文化は東京中心ではないB日本近代音楽は洋楽受容史ではないC大衆音楽はレコード中心ではない―おお、よくわかった!特にCが印象的だ。音楽は聴くだけじゃない。古代以来、舞台を観ること、踊ることと一体だった。寄席や芝居小屋や銭湯!等で音楽が庶民と共にあった、大阪生まれの二人にこそ生み出せた音楽。素晴らしい。

  • おかむら さん

    今月から始まった朝ドラの関連本とのことですが、かなりマニアック。笠置シヅ子は昭和の頃に懐かしのメロディ的な番組で「東京ブギウギ」を歌ってるのを見たような気がする程度で、服部良一はそのての番組でオーケストラの指揮棒振ってるおじいさんなイメージしかなかったので、ちょっ戦前(昭和14年)のヒット曲「ラッパと娘」は驚き! なんつーかエゴラッピンみたいな感じで今聴いても最高にカッコいいわ。「ラッパと娘」を知れただけでもコレ読んで良かったわ。

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