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千利休 無言の前衛

赤瀬川原平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004301042
ISBN 10 : 4004301041
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1990
Japan

Content Description

利休の創出した佗び・寂びとはどのような世界なのか。冗舌な権力者・秀吉との確執の中から無言の芸術・縮む芸術を考案し、斬新な発想と柔軟な感性で桃山時代を前衛的に生きた芸術家―映画「利休」のシナリオ執筆を契機に、その精神性を現代の諸相の中に浮上させる。ジャンルを超えて活躍する著者が日本文化の秘奥に挑む超エッセイ。

目次 : 序 お茶の入り口/ 1 楕円の茶室(利休へのルート/ 縮小の芸術/ 楕円の茶室)/ 2 利休の足跡(堺から韓国へ/ 両班村から京都へ)/ 3 利休の沈黙(お茶の心/ 利休の沈黙/ 「私が死ぬと茶は廃れる」)/ 結び 他力の思想

【著者紹介】
赤瀬川原平 : 1937年横浜生まれ。武蔵野美術学校中退。画家、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mazda

    千利休が切腹を迫られた理由はよくわからないですが、家康、正宗など、当時の東側の実力者たちが利休に惚れこんでいたことから、秀吉が焦ったという説があるようですが、これは非常に興味深いです。利休だけではないですが、このあたりのことをきちんと理解するために、平安、安土桃山の流れをもう少しきちんと勉強したいと思いました。

  • 1.3manen

    今年の通訳案内士1次試験の予想テーマは、和菓子や陶器。関連する茶も視野に入るので借りた。適宜写真や対話があり、緩急のある好著。無口な芸術、茶道(17頁〜)。想像の藝術なのだろう。所作、作法、一連の抹茶が出されるまでと、いただくまでの振る舞い。座禅もそうだが、僕は肥満のために正座は苦手だな。正座できない人のための所作も求められるのかもしれない。懐石料理の後のお茶(60頁)。空腹ではこたえる濃厚さ。東洋のヴェニス堺も出てくる(117頁〜)。心を落ち着かせる。その茶室があるのに戦が後を絶たないのはなぜなのか?

  • yutaro sata

    私が死ぬと茶は廃れる。薄暗い宇宙たる待庵で利休は水をかきまわす。そこへ赤瀬川さんの目が入る。利休は光に気づいたか気づいていないか。一期一会の場所で。

  • 藤井宏

    茶の湯が形式としてだけ固まっていく風潮に利休は嘆く。形式美に身を潜めることの快感がある。「侘びたるは良し、侘ばしたるは悪し」と利休は言った。赤瀬川さん自身の「路上観察」と利休たちが「歪んだり欠けたりした茶碗を”いい”なんていいだした気持ち」なんて、同じなんじゃないかという。トマソン探査の「トマソン」って何か偉い人の名前かと思ったら、さっぱり活躍できない助っ人外国人に由来するとは。利休って魚屋さん(魚問屋)だったんですね。映画も見てみたいです。

  • T.Matsumoto

    映画「千利休」の脚本執筆を契機に書かれた芸術論。いや、前衛芸術論と題した方がいいかもしれません。千利休の話が殆ど無いし、知らないのに脚本依頼されたという冗談みたいなエッセイです。利休と秀吉は、歴史家ならずとも魅了されるテーマですが、芸術家の赤瀬川さんに書かせるのはちょっと酷。本人自ら、自立の芸術を諦め、他力の芸術を目指したのかもしれないと仰る視点は面白いポイントです。千利休の作品を知りたいなら、別の本がいいかと。

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