台湾文学の中心にあるもの

赤松美和子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781624150
ISBN 10 : 4781624154
フォーマット
発行年月
2025年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

政治、そして多様性、台湾文学は今も社会を動かし続けている。

目次 : 第1章 同性婚法制化への道は文学から始まった(同性婚法制化への第一歩―『〓子』/ 文学だからゲイ(禁忌)の物語を社会に発信できた ほか)/ 第2章 女性国会議員が40%以上を占める国の文学の女性たち(衝撃のフェミニズム小説―『夫殺し』/ 私たち女性の台湾物語historyからherstoryへ―『迷いの園』「眷村の兄弟たちよ」 ほか)/ 第3章 文学は社会を動かし、その瞬間をアーカイブし続けてきた(台湾文学といえない時代の郷土文学―「さよなら・再見」、「りんごの味」/ 表現の自由がないからこそ文学として書き留める―「山道」 ほか)/ 第4章 日本統治期が台湾文学にもたらしたもの(なぜ台湾語の表記が確立できなかったのか/ 日本語教育を受けた作家たちは戦後の中国語社会をどう生きたのか ほか)/ 第5章 ダイバーシティな台湾文学の表記と翻訳の困難(台湾文学は何語で書かれているのか、戦後の中国語の作家と読者の量産計画と中国語では表現し得なかったもの/ 言文不一致の台湾の現実社会をそのまま書き表すことは可能なのか ほか)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイティ さん

    同シリーズの韓国は主軸が「戦争」だったが、台湾は「政治」。文学が国家に紐付けされ、同時にされないための格闘してきたのが台湾文学だという。日本統治からの解放後に世界最長の38年間もの戒厳令が布かれ、1987年までは自由や民主化運動は弾圧されていた。その後、LGBTQや反共など多様なアイデンティティを語る文学が発展していく。台湾人であること、歴史を振り返り「郷土」とは何かを問い続ける姿勢は現代に続いている。著者が研究者なだけあり、複雑な言語構造の解説や年表など専門性の高い濃密な1冊。まずはもっと読まなくては。

  • ののまる さん

    韓国文学の中心に〜の方は翻訳家の斎藤さんだからとても文章がこなれていてスッと入ってきたのだけど、これは学者さんってこともあるのか、んーーって感じ。新移民の話は最新情報に近くて、そういう新しい動きがあるんだなと。

  • ichigomonogatari さん

    台湾文学約50作品を紹介しながら、台湾文学の社会的、歴史的、言語的な背景を解説する本。激動の歴史・社会に翻弄されながら書かれた台湾文学は同時に社会に影響を与えてきた。移民国家である台湾では、その時々の統治者によって使う言葉が決められてきた。現在、話し言葉は多様な台湾だが書き言葉はほぼ中国語だという。の本を読み、台湾文学の中心にあるものは「政治」だ、ということがよくわかり、また日本人は日本が台湾を50年間植民地にしていたことを忘却し、向き合おうとしてこなかったことにも気付かされた。

  • salvia さん

    読後、「熱い」というのが先ず頭に浮かぶ言葉。「何語で書くのかという言語の選択自体がすでに政治的な営み」。多様な言語を推進する台湾の懐の深さに驚かされた。また日本人が勝手な解釈をしている統治時代についても、知ろうとしなかったことも含めて、考えさせられることが多かった。先ずは呉明益から読みたいと思う。

  • ebi_m さん

    まだ台湾漫遊鉄道くらいしか読んでいないが、政治が重要なファクターで、言語的に複雑で、その原因の一端はもちろん植民地支配を行った日本にあり、ということを知った。近年日本語での訳書の刊行が増えていて、国語の教科書にも採用されたらしい。読んでみたい

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