転生 幻冬舎文庫

貫井徳郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344403246
ISBN 10 : 434440324X
フォーマット
出版社
発行年月
2003年02月
日本
追加情報
:
16cm,461p

内容詳細

自分に移植された心臓は、ドナーの記憶を持っているのか?移植手術を受けた大学生の和泉は、これまでとは違ってきた自分の趣味や嗜好に戸惑う。突然夢に現れた恵梨子という見知らぬ女性の存在も気にかかりながら心惹かれてゆく。やがて和泉は夢の記憶だけを頼りに、タブーであるドナーの家族との接触を図り、恐るべき近代医学の闇に直面する。

【著者紹介】
貫井徳郎 : 1968年東京都生まれ。93年第四回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょこまーぶる さん

    読みやすい一冊でした。ただ、多くの方の感想に書かれているように、テーマの割にはさっぱり軽めの内容だったような思いを抱きながら読み進めていましたね。勝手に次は次は・・・と期待を膨らませ過ぎた自分にも原因はあるんですがね。でも、そんな感じが深い感情をえぐられ無くて良かったのかなぁ〜とも思いましたね。心臓移植の際の「ゴッド・コミュニティー」という闇の選考機関が実際に存在しているとしたら、倫理の崩壊?とも考えられるけど、読み進めると否定しがたい機関でもあるのかな?と納得してしまう感もありました。えっ、実際に存在。

  • アッシュ姉 さん

    心臓移植を受けた主人公は、手術前との変化に戸惑う。趣味嗜好が変わり、夢に何度も出てくる見知らぬ女性に心惹かれていく。記憶が移ったのではないかという疑問を解決するため、ドナーを探すことを決意する。新たな作風で新鮮に感じた反面、貫井さんらしさはあまり感じられず。裏表紙に「恐るべき近代医学の闇に直面する」とあるが、久坂部さんや帚木さんで鍛えられているせいか驚きはなかった。謎は破綻なく解決されてモヤモヤは残らず、爽やかな読後感というのにむしろ驚いた。

  • miww さん

    心臓移植を受けた主人公は術後、自分の趣味、嗜好に明らかな変化を感じる。ドナーの心臓からの転移を確信し、真相を追い二転三転する展開は読み進めるうちにどんどん引き込まれた。一体ドナーは誰なのか?その真相は?臓器移植という医療の位置付け、問題点を深く掘り下げられ読み応えも十分。貫井作品ながら重くなりすぎず読後感は爽やかだった。最近読んだ「灰色の虹」といい、この「転生」といい飽きさせず一気に読ませる貫井さんの作品は面白い。巻末の黒田研二さんの解説には笑ってしまいました。

  • @ さん

    臓器移植テーマとし、命について今一度考えさせられる作品でした。心臓移植をした後に、訪れた数々の変化。あるはずのない記憶、持っているはずのない才能。変化する趣味嗜好。それらの謎を追っていく中で、人間の意志とはどこに存在するのか、人の命の重さは他者によって判断されるものなのか、などの問いかけがあり、答えがでないながらも考えるきっかけになりました。貫井さんらしい、重苦しさや後味の悪さがないため呆気なさを感じたものの、読後感もさっぱりとしていて読みやすかったです。欲を言えばもう少しオチに深みがあればなと思いました

  • さっこ さん

    普通の大学生だった主人公は心臓移植を受けたあとから、性格や趣向など変わっていく。夢の中の記憶などに引かれ、ドナー家族に接触を試みる。東野圭吾さんの「変身」のほうが変わっていく自分自身への恐怖や切なさなど描かれていて涙を禁じえなかったですが、こちらは移植医療の闇などにスポットを当てていたり命の選別の難しさを描いています。ただ…「変身」のほうが面白かったな。

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人物・団体紹介

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貫井徳郎

1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補作となった『慟哭』でデビュー。2010年、『乱反射』第63回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞、『後悔と真実の色』第23回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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