白黒つけないベニガオザル やられたらやり返すサルの「平和」の秘訣 新・動物記

豊田有

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784814004515
ISBN 10 : 4814004516
フォーマット
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
豊田有 ,  
追加情報
:
262p;19

内容詳細

微笑みの国タイの岩山に住むベニガオザル。明確な順位関係のない「平等」な社会をもつ彼らだが、そこは各々がマイペースに振る舞い、衝突が絶えない世界だ。そんなやられたらやり返す社会の中で、なぜバラバラにならずにいられるのか?和解のための様々な手段、仲間に見せる気遣い、特殊な性行動など、400頭のサルを見分け追い続けてきた著者が見た彼らの「平和」の秘訣。2022年度日本霊長類学会高島賞受賞研究。

目次 : 1章 微笑みの国へ(奇妙な世界からの手招き/ マイペースなベニガオザルたち ほか)/ 2章 暗中模索のベニガオザル研究(ベニガオザル研究、始動/ 四〇〇頭のサルに挑む)/ 3章 「平和なサル」のウラの顔―平等社会を維持する努力(食べものいろいろ/ 白黒つけない社会のルール ほか)/ 4章 メスをめぐる奇妙な協力―順番に交尾するオスたちの狙い(ベニガオザル特有の交尾行動の謎/ 難関に挑む―父子判定への道 ほか)/ 5章 ベニガオザル研究に未来はあるか(研究におけるマイナー種ゆえの壁/ 冒険的研究の限界 ほか)

【著者紹介】
豊田有 : 岐阜県出身。1990年生まれ。物心ついたときから生き物に囲まれて育つ。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻(京都大学霊長類研究所)博士後期課程修了、博士(理学)。現在、日本学術振興会特別研究員CPD(国際競争力強化研究員)。2015年にタイ王国に野生ベニガオザルの長期調査拠点を構築、以後継続的に調査を実施。研究テーマはマカク属の社会進化、オスの繁殖戦略、協力行動や社会行動など。医者の家系に生まれながら医学部受験の重圧に挫折し、高校時代は引きこもり生活を送る。そこで出会った生物の先生に日本爬虫両棲類学会に連れて行ってもらったことがきっかけで生物学の世界に足を踏み入れ、気がつけば霊長類学者に。2021年笹川科学研究奨励賞、2022年日本霊長類学会高島賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 山口透析鉄 さん

    市の図書館本で。ベニガオザルは初めて知りました。最初は私費でタイに行って写真撮影の基礎を丸橋珠樹氏に叩き込まれ、浄水器などで研究基地のインフラを整備し、膨大な写真や動画を整理していく様が活写されています。 ニホンザルの研究から興味が変わって、というところも良いです。 昆虫以外にもウサギも捕まえて食べたり、食べ物を分け与えたり、利他的行動が出てくると途端に霊長類の研究っぽくなります。観察者のジレンマ等も率直に書かれています。 オスの交尾行動の特異性についても触れられていますが、まだ中間報告でしょうか?↓↓↓

  • Carol さん

    最初のカラー写真のページを見て、「わ、ほんとに顔が紅色だわ。なんか怖い」と思いながら読み始めましたが、彼らのユニークな生態と、彼らへの愛に溢れちゃってる著者の気持ちや研究内容を知るにつれ、紅色の顔の彼らが可愛く思えてくる不思議よ(笑)豊田さんマジックだわー(笑)2020年〜は、コロナの影響で調査に行けず、もどかしい想いをしていた研究者がたくさんいたんだろうな。研究者の方たちが研究を続けられる状況が続きますように。

  • takao さん

    ふむ

  • gibbelin さん

    いろいろ面白いな。アカンボウが寄っていくと、ケンカが自然におさまるとか。

  • RedDirtMarijuana さん

    面白すぎる。こういう書き手を紹介してくれるゲンロンはありがたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品