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最後の帝国海軍 軍令部総長の証言 中公文庫

豊田副武

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122064362
ISBN 10 : 4122064368
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

山本五十六戦死後に連合艦隊司令長官をつとめ、最後の軍令部総長として戦艦大和の水上特攻など断末魔の帝国海郡の各作戦を命令した海軍大将が残した手記。そこに描かれた海軍内部の生々しいやりとりから見えてくる「海軍の失敗の本質」とは何か。

目次 : 第1篇 生い立ちの記/ 第2篇 海軍生活/ 第3篇 太平洋上の暗雲/ 第4篇(その1) 十二月八日前後/ 第4篇(その2) ミッドウェイ大海戦/ 第5篇 偽れる軍艦マーチ/ 第6篇 最後の連合艦隊司令長官/ 第7篇 サイパン敗戦記/ 第8篇 斜陽下の太平洋/ 第9篇 暗夜行/ 第10篇 終戦への陣痛/ 第11篇 無罪になるまで

【著者紹介】
豊田副武 : 1885年(明治17)年、大分県生まれ。海軍軍人。1905年海軍兵学校を卒業(三三期)し任官。17年海軍大学校を首席卒業(甲種一五期)。連合艦隊参謀長、海軍省教育局長、同軍務局長、第四艦隊司令長官、艦船本部長など歴任後、41(昭和16)年に海軍大将。太平洋戦争中は呉鎮守府長官、横須賀鎮守府長官などを経て44年5月に連合艦隊司令長官。45年に軍令部総長として終戦を迎える。戦後、戦犯容疑で逮捕されるが東京裁判では不起訴処分となる。1957年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さきん

    負け色が濃くなり、どうしようもない卒業席次から、いかにも指揮官が似合わない軍人が指揮をとる末路。軍令部総長の貴重な証言ではあるから取ってはおいとく。

  • 鐵太郎

    豊田副武と言う人についての印象は、個人的には石頭の頑固者などあまり良くなかったのですが、この本を読む限り「良識的な考えを持ち、意に添わないながら与えられた職務を果たしたが退勢は覆せず、終戦工作にあたってなすべき役割を果たそうとしたが口下手・説明下手のために米内光政などに疎まれた真摯な武人」という印象になります。実戦指揮官より、より得意な軍政家としての活躍の場があれば、歴史は彼をどう評価しただろうか。──視点を変えると歴史は面白いもの。

  • CTC

    17年中公文庫。底本は50年に世界の日本社刊。外交官出身の詩人で戦後同社を立ち上げた柳沢健が、[顔叢書]というシリーズ(第1巻は秩父宮だ。ほか池田成彬、佐藤尚武、藤田嗣治など)に組み込んだ。豊田の巣鴨出獄翌日から日参し口説いたということだ。豊田を収録したのは、戸高一成が解説に書いているが…この海軍の責任者が無罪放免されたのは当時「一種の衝撃」だったからという訳だ。豊田は当初固辞したのだが…自身の無罪を快く思わぬ人がいる事を感じていたから、人の悪口をいうことになるから、早く忘れたいから、という理由だったと。

  • ジャズクラ本

    ◎これも「戦艦大和と一万二百個の握り飯」で知った本で海軍大将だった豊田副武の口述筆記。初版は東京裁判2年後の1950年だが僕が読んだのは1984年の再刊本。幼少から戦時中を経て軍事裁判までの経過が綴られてた一次資料で、海軍首脳なだけに御前会議や政府、陸軍上層部とのやりとりなど貴重な戦時下の情勢描写が生々しい。拘留から裁判に至る公人としての矜持と併せて私個人としての不安も綴られておりとても興味深く読めた。当然陸軍とは軋轢が深く、容赦ない記述が多少残念にも感じたが、これも含めて間違いのない一級資料と言えよう。

  • 筑紫の國造

    連合艦隊司令長官、そして軍令部総長という海軍トップをつとめた豊田副武の回想録。豊田は連合艦隊司令長官時代に司令部を東京の日吉に移した事が批判を受けているが、豊田自身の弁明と戸高氏の解説を読むと一理ある部分もある。ただし、終戦時の態度についての弁解はやはり無理があるし、特にポツダム宣言に海軍側代表として出席しなかった件については記述が皆無に近く、やはり批判的に読む必要があるだろう。それでも、いやそれゆえに帝国海軍が孕んだ病理を知るのには欠かせない1冊だと思う。

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