図説 だまし絵 もうひとつの美術史 ふくろうの本

谷川渥

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309762388
ISBN 10 : 4309762387
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
127p;22

内容詳細

我々のまなざしを奪う、リアリティーとの戯れ―感性だけでなく知性においても楽しめる、日本で唯一の本格的「だまし絵」概論。

目次 : 本物そっくり/ 建築空間の偽装/ 蠅と貼り紙/ 加速するゲーム/ 壁龕と変装/ 棚の現象学/ 描かれたカーテン/ 表層の戯れ/ 状差しという意匠/ ぶらさがるオブジェ/ これはだまし絵ではない

【著者紹介】
谷川渥 : 1948年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。美学専攻。現在、京都精華大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    私はこのような絵が大好きで美術館などで見たりするとじっくり見てしまいます。本物そっくりに描かれた絵、ということでエッシャーやアルチンボルトなどの絵はだまし絵もどきということのようです。両者ともに好きですが。建築を書いたもの、壁龕にものが置かれているもの、壁に窓があったりするものなど楽しめます。すべてがカラーでないのが残念ですが。渋谷の宮益坂を登ったところにだまし絵美術館がありましたが今もあるのでしょうか?

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    偽りと解っていても目を逸らせずに見入ってしまう。回廊の円柱の向こうの景色、天井を仰げば天使の羽音、描かれた幻覚が空気を纏って誘う。肖像画に止まる蠅、髑髏が置かれた静物画、二次元と三次元を繋ぎ止めるモティーフ。次はどう欺いてくれるのかと心待ちにしてしまう。雑貨を収めたキャビネット、濃淡と陰影を用いた浅浮彫り、筆は絵の具を異なる素材に変える。重ねられたカード、割れたガラス、吊るされた鳥、扉の先にまた扉。騙すふりをして、結局は騙さないと解っている。けれどもっと見つめたい、戯れたい、騙されたいと魅入ってしまう。

  • こぽぞう☆ さん

    図書館本。地元図書館の美術の棚はあらかた読んでしまった。この本は、日本人が一般的に想像する「だまし絵」ではなく、ヨーロッパの「トロンプルイユ」の本。知らない画家もたくさん出てきた。オールカラーでないのが残念。

  • ぷれば さん

    タイトル「だまし絵」から連想して、真っ先にエッシャーをイメージ。が、あっさり筆者に「これはだまし絵ではない」と打ち消されてしまった。本書のだまし絵とは、リアリティーとレトリカル、写実性と修辞的な戯れとある。だまし絵を見るとは、だまされると同時にだまされないということであり、ややこしい。建築空間、蠅、貼り紙、画布、画架、カーテン、彫刻が絵画に変装など、だまし絵のお約束事は多々あり、本物そっくりでなければならない。もうひとつの美術史として面白かった。

  • 花林糖 さん

    (図書館本)エッシャーなどのトリックアート系は「だまし絵」ではなく「だまし絵もどき」「似非だまし絵」。だまし絵とはフランス語トロンプ・ルイユ(Trompe-l'œil)の訳で、目を欺く・目を騙すという意味で、「本物そっくり」に描かれた絵を指す。「蠅と貼紙」「表層の戯れ」「状差しという意匠」「ぶらさがるオブジェ」の章が特に興味深かった。豊富なカラー図版多数で眺めても楽しめた。

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人物・団体紹介

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谷川渥

美学者、文学博士。1948年生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業、同大学院人文科学研究科美学芸術学専攻博士課程修了。東京大学文学部助手、國學院大學文学部教授、京都精華大学客員教授などを歴任。日本近代芸術史の諸問題を踏まえながら、マニエリスム・バロックからモダニズム・現代美術にいたる広範な領域を視野

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