Books

コンヴィチュニ-、オペラを超えるオペラ

MITSUTOSHI KYO

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787272133
ISBN 10 : 4787272136
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2006
Japan

Product Description

コンヴィチュニー、オペラを超えるオペラ
許光俊 著

現代オペラ界最大の関心の的、ドイツの演出家ペーター・コンヴィチュニー。オペラの伝統や慣習を破壊し、芸術とエンターテインメントの区分を超え、演劇的な手法も導入して大胆な再創造をめざすその仕事を、豊富な写真を交えて綿密かつ徹底的に論じた書。四六判、240ページ。

目次
最初に
序説
年譜

1 劇場は滅びつつある 西欧文明が滅びつつあるように―『ファルスタッフ』
2 劇場は破壊と死で満たされる―『チャールダッシュの女王』
3 それでも、劇場は生きのびるために金を必要とする―『魔弾の射手』
4 札束に狂喜する人々―『ヴォツェック』
5 金でなければ暴力―『ローエングリン』
6 金、暴力、次は男―『売られた花嫁』 
7 生きながら殺されている女―『ルル』
8 崩壊のスリル―『ニュールンベルクのマイスタージンガー』
9 集中から拡散へ―『魔笛』
10 悲劇と滑稽は手をつなぐ―『ドン・カルロス』
11  偶像、この人間的なもの―『モーゼとアロン』
12 地獄はどこにあるのか、または奴隷の幸福―『ドン・ジョヴァンニ』
13 ユートピアの幻影―『ばらの騎士』
14 復讐からクーデターへ―『エレクトラ』
15 男に従わない女は死ね―『ダフネ』
16 幼稚、あるいは平和の不可能性―『平和の日』
17 アンチ・クライマックスというクライマックス―『さまよえるオランダ人』『コジ・ファン・トゥッテ』

総括―コンヴィチュニーとは誰なのか?
コンヴィチュニーに聞く――「敗者の側から物語るオペラを」

本書で取り上げたコンヴィチュニーによる演出一覧
最後に


著者プロフィール
1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授。著書に『オレのクラシック』『クラシック批評という運命』『クラシックを聴け!』(いずれも青弓社)、『世界最高の日本文学』(光文社)、ほか、共著に『絶対!クラシックのキモ』『究極!クラシックのツボ』『クラシック、マジでやばい話』(いずれも青弓社)、『クラシックCD名盤バトル』(洋泉社)、ほか。

Content Description

目次 : ●劇場は滅びつつある 西欧文明が滅びつつあるように / 〜「ファルスタッフ」 / ●劇場は破壊と死で満たされる / 〜「チャルダッシュの女王」 / ●それでも、劇場は生きのびるために金を必要とする / 〜「魔弾の射手」 / ●札束に狂喜する人々 / 〜「ヴォツェック」 / ●金でなければ暴力 / 〜「ローエングリン」  ・・・ 他

【著者紹介】
許光俊 : 1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
許氏の専門はドイツ文学だから、こういうと...

投稿日:2007/04/19 (木)

許氏の専門はドイツ文学だから、こういうところが本領発揮なのだろう。つまり、音楽そのものに関する評とは違って、プロとしての手腕を発揮したものが書ける(笑)ブレヒトに関する説明なんかもあって、彼のこの手の文章らしく啓蒙的。許光俊は胡散臭いCD評だけだと思っている向きは、これを読んでみるといい。満点にはしないのは、わかりやすくお話を作るために単純化しすぎているから。実際にDVDで観て確認できるコンヴィチュニーの《魔弾の射手》など正直言って少々呆れたが、尤も素人向けの本ということでそれも仕方ないのかもしれない。

un portrait さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
★
点数が低いのでびっくり。こんなに知的スリ...

投稿日:2006/12/28 (木)

点数が低いのでびっくり。こんなに知的スリルに満ちた本も珍しいと思うのに。それとも、私が感心したことって、世間では常識なので、これに感激するような人は遅れてるだけということなのかしら。「ローエングリン」の項を読んでお金の見方が変わった、とか「ドン・ジョバンニ」の項は、今まで何度となく言われていることのはずなのに新鮮に感じられるので驚いた、とか。私はオペラを生で見たことは一度もないけれど、写真や解説を読めば十分舞台を想像して楽しむことができる。

シアリル さん | 金沢市 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • がくた

    オペラというと古き良き物語を歌で聞かせるイメージがあった。現代的な観点からオペラを見直している演出をするコンヴィチュニーの本。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items

HMV&BOOKS online Recommend