ズボン船長さんの話 福音館文庫

角野栄子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834019179
ISBN 10 : 4834019179
フォーマット
出版社
発行年月
2003年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
17cm,377p

内容詳細

ケンは4年生の夏休みに元船長さんと知り合い、大事な宝物にまつわるお話を聞くことになる。それは、7つの海をかけめぐっての、おかしくて、ちょっぴりさびしいお話の数々だった。

【著者紹介】
角野栄子 : 1935年東京に生まれた。早稲田大学教育学部英語英文科を卒業、出版社に勤めたが、1960年ブラジルに出かけて2年間滞在、帰国後絵本・童話の創作をはじめた。『ズボン船長さんの話』(福音館書店)で旺文社児童文学賞、『おおどろぼうブラブラ氏』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、本書でJBBYオナーリスト文学作品賞、野間児童文芸賞を受賞。1984年には路傍の石文学賞を受賞。神奈川県在住

鴨沢祐仁 : 1952年岩手県生まれ。岩手大学教育学部特設美術科中退。1975年マンガ雑誌『ガロ』にてデビュー。ファンシー菓子メーカーや文具メーカーのグラフィックデザイナーを経てフリーランスに。マンガ家、イラストレーターになる。以来、「物質の将来」をテーマに少年クシー君と兎のレプス君が登場する形而上学的コミックシリーズを中心にマイペースで制作を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • annzuhime さん

    図書館本。喘息持ちの小学4年生のケン。夏休みにお母さんと一緒に空気の良い所で過ごすことに。その丘の上にやってきた元船長さん。庭に掲げたズボンの旗。7つの海を旅して集めた宝物。ズボン船長さんとケンとのひと夏の交流。不思議でおかしくて少し寂しいお話。CASA BRUTUSの大人も深読みしたいこどもの本100。

  • ぱせり さん

    初めてケンと一緒に覗いた船長さんの家があまりに素敵で、歓声をあげたくなった。船長さんの語るお話は語り終わっても見えない所でずっと続いている気がする。ズボン号の新しい航海。乗っているのは船長さんとあと、だれとだれとだれ? 良い旅であるようにと祈る。ボン・ヴォヤージュ!

  • やんげき さん

    おとぼけだけど、ちょっと不思議な冒険譚がとっても素敵な海洋冒険本です。海洋冒険浪漫となるとアドベンチャースリラーを思い浮かべるでしょうが、本作はファンタジーに片足を突っ込んだリアルという感じ。映画ビックフィッシュを思い起こす素敵なズボン船長さんが大好きです。ケンの家族の晩餐にお呼ばれして、背中を丸めて居留守を使う船長さんにグッと来ました。弱虫で節目がちな男の子が、夢を与えられとうとう夢に向かって大海原へ飛び出すお話。

  • 保山ひャン さん

    絵は鴨沢祐仁。丘の上の船長さんが、虚弱な少年に語る冒険譚の数々。幻のドードー鳥や、リズミカルなカルナバル、ワニをつれた魔術団、音の鳴るハーモニカ島、見えないお化けを診察、船上サーカス、海賊、ジプシー占いなど、夢のある体験談を聞きに行く少年はいつしか元気になっていく。それぞれがいい話なのには驚いた。少年だけじゃない、僕も元気になった。

  • バジルの葉っぱ さん

    ズボン船長さんの若いころの航海冒険譚は7つともなかなか内容の濃いひきこまれまるお話。読後の充実感がありました。読みながら予感はありましたが、やはり最後の結末にほろり。まるで自分も親しかった船長さんとお別れしたようなしんみりした気持ちになりました。 (角野さんの文章、比喩の表現が素敵で好きでした。)

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人物・団体紹介

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角野栄子

1935(昭和10)年、東京生れ。早稲田大学卒業後、出版社勤務。24歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年―ブラジルをたずねて―』で作家としてデビューする。以来、数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、野間児童文芸賞

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