宮沢賢治「やまなし」の世界

西郷竹彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784654076932
ISBN 10 : 465407693X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
420p;20

内容詳細

宮沢賢治の哲学・宗教・科学が芸術としてひとつに結晶した、珠玉の短編「やまなし」。この童話は、数々の謎をはらんで、今なお読者を魅了してやまない。本書は、「やまなし」がはらむ、すべての謎をひとつにからみあったものとして一挙に解き明かし、背後にある賢治の世界観に迫る画期的な宮沢賢治論である。巻末には現場の教師のために、「やまなし」の授業の展開法を紹介。また、増補版で加えられた補遺では、“やまなし”と“山なし”の表記の混在(ゆらぎ)の謎を解いた論考を収録。

目次 : かずかずの謎はらむ「やまなし」の世界/ だれがどこから“写した”のか/ “水の底”の意味するもの/ “クラムボン”とは何か/ あるのでもない、ないのでもない/ 仮に名づけたもの/ ふたたび、“クラムボン”とは何か/ “ゆらゆら”ゆらぎの世界/ “光の網”(インドラの網)/ “流れて行く”もの/ “せはしくせはしく明滅”する/ “かげとひかりのひとくさりづつ“/ “二相系”の比喩と描写/ 燃えさかる煩悩の火/ 殺生の罪について/ なぜ題名が「やまなし」か/ ふたたび、殺生の罪について/ “二枚の青い幻燈です”/ “私の幻燈はこれでおしまひであります”/ 「やまなし」の世界/ 付・「やまなし」を授業する(教師の方々のために)/ 増補「やまなし」に現れた「二相ゆらぎ」の世界

【著者紹介】
西郷竹彦 : 1920年、鹿児島生。文芸学・文芸教育専攻。元鹿児島短期大学教授。元文芸教育研究協議会会長。元総合人間学会理事、名誉博士(米国)。2017年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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