神からの借財人 コジモ・デ・メディチ 十五世紀フィレンツェにおける一事業家の成功と罪

西藤洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588374036
ISBN 10 : 4588374036
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
西藤洋 ,  
追加情報
:
22

内容詳細

遠隔地交易の発展と商業都市の勃興にともない、富をなす事業家が次々に現れた中世後期のヨーロッパ。しかし、教会法はウスラ=利子をむさぼる行為を許されざる大罪とみなしていた。ウスラをめぐる聖職者達の言葉と、メディチ家の巨人コジモの生涯をたどり、そのパトロネージに秘められた贖罪の悲願を明らかにする。

目次 : 第1章 ウスラをむさぼる者を待ち受けているのは/ 第2章 宥恕されうる利得、されえない利得/ 第3章 十三、十四世紀のフィレンツェとメディチの事業の創業/ 第4章 コジモの追放、帰還とメディチ・レジームの形成/ 第5章 コジモの時代のメディチの事業(1)―その概容、組織、そしてひと/ 第6章 コジモの時代のメディチの事業(2)―その収益は宥恕されうるものであったか?/ 第7章 コジモ・デ・メディチのパトロネージ/ 第8章 それはつぐないの行為であったか?/ 結びにかえて―煉獄のコジモ

【著者紹介】
西藤洋 : 1943年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士後期課程中退。成蹊大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • k5 さん

    もういちど大学院に行くチャンスがあるのなら、ヨーロッパ経済史やりたいかな。なんにせよロマンに溢れた世界です。メディチの事業形成や為替を使った金融事業については、『メディチ・マネー』でも読んだけど、本書ではその事業がキリスト教や人定法上、どのような倫理的解釈を受けたのか、についても書きます。不労所得の利子はNGだけれども、貸したものの損耗や機会損失への補償ならOKというのは面白い。本の作りとしては、二次資料要領よくまとめた感じではあるんですが、紹介されている種本も読みたくなります。

  • 星落秋風五丈原 さん

     メディチ家の重鎮ロレンツォの祖父の話。メディチ家大好きなので読みました。大学の教本かな?

  • 中島直人 さん

    (図書館)読了

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