三沢と橋本はなぜ死ななければならなかったのか 90年代プロレス血戦史

西花池湖南

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309026220
ISBN 10 : 4309026222
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
316p;20

内容詳細

90年代のプロレス世界はレスラーがいたずらに生き急ぎ、ファンはより強い刺激を追い求める怒涛と混沌の連続だった。そして、時代の体現者となった三沢と橋本を後に襲った悲劇は、この時すでに萌芽していた…。リングを支配してきた両雄に引導を渡すべく蜂起した破壊者たち。彼らが掴みかけた天下、あるいは苦悶、喪失とは…。凄絶な闘いの深淵をいま再びたどる!

目次 : 1章 1990年三沢光晴の重荷―寡黙な男が背負わざるを得なかった全日本の未来/ 2章 1991年ジャンボ鶴田の絶頂―新世代の障壁となった怪物、最後の輝き/ 3章 1992年大仁田厚の爆風―猪木の遺産を食みながら開花したハードコアプロレス/ 4章 1993年天龍源一郎の入魂―“約束の地”に向かった男が創造した新日本の栄華/ 5章 1994年橋本真也の確立―天龍越えで実現した「肥満体型レスラー」のエース襲名/ 6章 1995年武藤敬司の驀進―プロレス・バブルの黄昏時に打ち砕かれた“UWF神話”/ 7章 1996年川田利明の鬱屈―ガラパゴス化した馬場・全日本がついに“鎖国”を解く/ 8章 1997年蝶野正洋の襲来―黒いカリスマ率いるヒール軍団が変えた新日本の景色/ 9章 1998年高田延彦の別離―プロレス人気を破綻させた男が向かった新たな世界/ 10章 1999年そして、ジャイアント馬場の死―規範を失ったプロレス界が露呈した世代間の断絶

【著者紹介】
西花池湖南 : 1961年生まれ。同志社大学卒。1980年代から90年代にかけて新書をメインにした出版社に在籍。当時、売れないとされてきた「活字プロレス路線」と新書哲学を組み合わせ、十数冊に及ぶプロレス探究本を世に問い、好評を博す。現在は21世紀以降に明らかにされた諸事実をもとに、プロレス芸術を後世に伝え、新たな活字プロレスの世界を提示すべく、精力的に執筆活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しーふぉ さん

    子供の頃は周りにプロレス好きが何人かいて、よく三沢やムタの話しをしていた。本書は題名はあまり関係なく、1990年からの約10年のプロレス界を追いかけている。懐かしく読んだ。興行としての裏側が垣間見えるのが良いのか悪いのか。

  • 摩訶不志木 さん

    三沢と橋本の死について書いてあるというよりは、90年代のプロレスを振り返る教科書的な一冊。プロレス本は団体史や個人史が多いが、本書を読めば全体的な流れが分かる。

  • 豊平川散歩 さん

    1990年代の血戦史のサブタイトル。自分が思うに最高に良かった時代だった。当時は男女合わせて40もの団体が存在していた。大仁田がインディーの始まりともいえるFMWを立ち上げた後、数々の小規模団体が生まれた時代である。 また、UWFが分裂した後の変化は早かった。信頼の崩壊からの進化なのか。特に馬場、鶴田が亡くなった後はとにかく目まぐるしい時代であった。三沢、橋本、冬木も早すぎる死であった。 次はもう一冊の80年代を振り返ろう。

  • 佐藤光弘 さん

    昭和のプロレス界を牽引した2大巨頭、ジャイアント馬場とアントニオ猪木。 平成の始まり、90年代の幕開けと共に、全日四天王と闘魂三銃士が時代の寵児となっていく。 その中心であった三沢光晴は2009年、橋本真也は2005年に、現役のまま突然この世を去ることになる。 その遠因が、栄華を極めた90年代にこそあったと著者は綴る。 真剣勝負以上の真剣勝負がプロレス。 三沢と橋本の死が、それを教えてくれる。 ファンが熱く熱く熱狂した時代を、丹念な資料の精査で掘り起こしていく好著。

  • 5〇5 さん

    団体、レスラーの動向を時系列に並べることで、1990年代のプロレス社会全体の流れがよくわかる ♦電撃爆破マッチ、三銃士、Uインター、四天王、nWoなど当時を振り返り、懐かしい思いで読了 ♣プロレスバブルのこの時代は、馬場・猪木の影響を受けながらも多様化と高度化の時代である ♥著者は、三沢と橋本を引き合いに、その裏側の過激な実情を考察してみせる。プロレス村の奥深さを改めて痛感する ♠90年代ベストバウト:95.10.9(東京ドーム)武藤敬司vs高田延彦(週プロ企画より)

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