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面白南極料理人

西村淳(料理人)

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101153513
ISBN 10 : 4101153515
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ウイルスさえも生存が許されない地の果て、南極ドーム基地。そこは昭和基地から1000kmかなた、標高3800m、平均気温−57℃、酸素も少なければ太陽も珍しい世界一過酷な場所である。でも、選り抜きの食材と創意工夫の精神、そして何より南極氷より固い仲間同士の絆がたっぷりとあった。第38次越冬隊として8人の仲間と暮した抱腹絶倒の毎日を、詳細に、いい加減に報告する南極日記。

目次 : 大雪原の小さな家(帰ってくるぞ/ そして再び南極へ ほか)/ 作業と宴会の日々(越冬が始まった/ 最初の宴会 ほか)/ まじめでおかしな仲間たち(ミッドウィンター/ さあ始まった ほか)/ 飲んで怒って笑って泣いて(昭和補給隊出発/ 昭和補給隊到着 ほか)

【著者紹介】
西村淳 (社会保障論) : 1952(昭和27)年、北海道留萌市生れ。網走南ヶ丘高校卒業後、舞鶴海上保安学校へ。巡視船勤務の海上保安官となる。第30次南極観測隊、第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊に参加。陸にいる時は、講演会、料理講習会などで忙しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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昭和基地よりもずっと寒くて酸素も薄い場所...

投稿日:2012/10/04 (木)

昭和基地よりもずっと寒くて酸素も薄い場所にある観測所「ドームふじ」で、調理担当&観測お手伝い隊員?として過ごした1年間を振り返ったもの。 空間的にも物資の面でも大きく制限されたなかを男性9人だけ過ごす、とってもエクストリームな環境なのだけれど、悲壮な感じも孤独な感じもなく、かといってドヤ顔で語る武勇伝という感じも受けない。 著者の人柄のわかるような、飄々とした軽いテンポで綴られている。 重々しい文学に慣れ親しんでいると読み応えがない気がするが、読後に目を閉じて想像力をフル稼働させると、自分のイマジネーションさえも未踏だった世界が広がる。 隊員たちや食事の、生活感ありありの写真(白黒)も。 こんなに豪華な食事食べてるんですね。 タイトルから連想するほど料理中心の内容ではないです。 読み返しはしなさそうだけど、読んでよかった本。 気軽にすぐに読めますので、移動中や待ち時間に読む本としてカバンにいれておいてもいいかも。

あんぱん さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    著者が第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊に参加した時の様子を軽妙洒脱に語ったエッセイ。なお、ドーム基地は初体験だが、第30次南極観測隊にも参加しており、南極は2度目。そうは言っても、ドーム基地は南極の内陸の奥深く、しかも標高3800mにあるために極寒。冬は零下70度の世界だ。私たち常人は永久に体験することはおろか垣間見ることさえできない南極(短期に入り口までを体験するツアーはあるようだが)。また、本書の真骨頂はその人間観察記にある。しかし、これによれば観測隊員はヘンな人たちばかり(?)のよう。

  • morinokazedayori

    ★★★★南極に足を踏み入れることができる人は、世界の人口の何%に当たるのだろうか。料理人として1年間、日常生活も困難を極める極寒の地、南極で過ごした貴重な体験が綴られている。映画で演じていた堺雅人さんの穏やかなイメージとは異なるが、豪放磊落でユーモア溢れる著者の人柄に、どんな困難でも人間なんとかなるものだとのタフさを感じ、スカッとする。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    南極越冬隊、しかも平均気温は氷点下50度、富士山よりも標高が高く高山病の危険もあるドーム富士基地での一年間。って聞くと過酷な体験記かと思いきや、抱腹絶倒とまではいかないけれど、ずいぶんと楽しそう。しかも、松阪牛に蟹にロブスター!そんなにいいもの食べてるの?でも、一歩間違えば全員凍死の危険と隣り合わせで、丸一年の閉ざされた生活、それくらいの楽しみがないと暮らせないのだろうなぁ。そういう意味では料理人の責任は重大ですね。お疲れ様でした。それにしても日本の冷凍食品技術って優秀、あらゆるものがある。★★★★

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    もっとも寒さが厳しい季節でー80℃の南極ドーム基地。そりゃあウィルスだって生存できないでしょう。こんな所に一年もじっとしていろ、日本に帰ってはならん(というか日本に帰る手だてはない)といわれれば、美味いものを食い酒を飲むしか楽しみは無いだろう。極寒の地での作業と宴会の日々。極限状態の中で助け合って生きる8人のオッサンたち、その絆はハンパではない。それ故に彼らが夜な夜な催す宴会はただの飲み会にあらず、神々しいまでに崇高な儀式と化す。

  • mr.lupin

    これはどうもお疲れ様でしたと言う感じ。いや〜そんな簡単な言葉で片付けられる話じゃない。何と言ってもウィルスさえも存在が許されない平均気温マイナス57℃という想像を絶する地の果ての南極。そこで第38次越冬隊として8人の仲間たちと過ごした南極日記。数々の料理も非常に美味しそうではあったが、しかしやっぱ南極で暮らしたいとは思わないな。読了した後に心地よい疲労感があるのは、それだけ引き込まれた作品だったと思う。☆☆☆☆☆

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