秦漢帝国 中国古代帝国の興亡 講談社学術文庫

西嶋定生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061592735
ISBN 10 : 4061592734
フォーマット
出版社
発行年月
1997年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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15cm,572p

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読書メーターレビュー

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  • coolflat さん

    26頁。秦漢帝国の国家構造をそれ以前の国家構造と区別する最も特徴的なものは郡県制の施行である。この郡県制に対してそれ以前の国家構造の特徴とされるものが封建制である。封建制とは天子がその一族や功臣を諸侯として各地に分封し、その地域の氏族の支配を世襲的に行わせるという国家構造のことであり、主として周王朝の支配体制として理解されているものである。この封建制には始皇帝が天下を統一したときに廃止され、代わって全国をいくつかの郡に、そして郡の内部をいくつかの県に分け、郡と県にそれぞれ中央から地方官を派遣して、

  • Tomoichi さん

    中華帝国の礎を築き、その後の支那の体制に影響を与えた秦・前漢・新・後漢。秦漢帝国の実像を考察した作品。あまり注目されていないが、王莽の新がその後の支那における儒教と国家体制の関係性を決定づけたという点は印象に残った。しかしこの国の殺し合いはえげつない。オススメ度100点!

  • Hatann さん

    中国古代統一国家の秦と漢の歴史を素描する。秦は法家思想に基づき国政を引き締めて官僚制と郡県制による中央集権国家を志向する。秦の苛烈な法治主義体制に反発した農民層及び豪族層が漢の成立を導く。漢における郡国制の導入は中華帝国が冊封体制を通じて周辺国家を取り込むことの理論的基盤となった。建国当初の漢は法家・儒家思想の二元論により施政したが、次第に儒家を国教化していった。匈奴からの防衛、西域その他の周縁への侵略など、帝国化に基づく周縁での戦争に巨費を投じた結果、国内が疲弊して農民・地方豪族の不平不満を高めた。

  • 中島直人 さん

    東アジア世界の成立という観点からの秦漢帝国の歴史的考察。ストーリーがしっかり確立されているので、読みやすく頭に入りやすい。オススメ。

  • 珈琲好き さん

    このシリーズは読み応えがありそうなので少しずつ制覇したい。前漢後漢については横山光輝があんまり描いてくれなかったので、頭の中の欠けてたピースが埋まった感じ。王莽の新については本人の失策もさることながら、前漢時代の貧窮した農民の群れという矛盾が一気に噴出しちゃったんだろうな。赤眉の乱も農民集団は統率が取れてたというのも意外だったし、劉秀の単に敵を誅殺するのではなく吸収してしまうという硬軟取り入れた態度も感心した。曹操が黄巾族を休止してでかくなったみたいなもんかな。あと後漢の匈奴は弱体化しすぎ。

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