ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 講談社文庫

西尾維新

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062762267
ISBN 10 : 4062762269
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
追加情報
:
15cm,755p

商品説明

《殺し名》序列1位――
匂宮雑技団、出現。

生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚く朧で、死はどこまでも切なく幻だ。そしてそれはただそれだけのものでありそれだけのものでしかなく、むしろそこにそれ以上の価値を見出そうとすることこそが冒涜だ。生きること、そして死ぬこと、その両者の意味を誰よりも理解し、そしてその意味に殉ずることに一切の躊躇がない誠実な正直者、つまりこのぼくは、8月、縁故あって奇妙なアルバイトに身を窶すことと相成った。それは普通のアルバイトであって、ぼくとしては決して人外魔境に足を踏み入れたつもりはなかったのだけれど、しかしそんなぼくの不注意についてまるで情状酌量してはくれず、運命は残酷に時を刻んでいく。いや、刻まれたのは時などという曖昧模糊、茫洋とした概念ではなく、ぼくの肉体そのものだったのかもしれない。あるいは、そう、ぼくの心そのものか――戯言シリーズ第5弾

内容詳細

生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚く朧で、死はどこまでも切なく幻だ。そしてそれはただそれだけのものでありそれだけのものでしかなく、むしろそこにそれ以上の価値を見出そうとすることこそが冒涜だ。生きること、そして死ぬこと、その両者の意味を誰よりも理解し、そしてその意味に殉ずることに一切の躊躇がない誠実な正直者、つまりこのぼくは、八月、縁故あって奇妙なアルバイトに身を窶すことと相成った。それは普通のアルバイトであって、ぼくとしては決して人外魔境に足を踏み入れたつもりはなかったのだけれど、しかしそんなぼくの不注意についてまるで情状酌量してはくれず、運命は残酷に時を刻んでいく。いや、刻まれたのは時などという曖昧模糊、茫洋とした概念ではなく、ぼくの肉体そのものだったのかもしれない。あるいは、そう、ぼくの心そのものか―戯言シリーズ第五弾。

【著者紹介】
西尾維新 : 1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞、「京都の二十歳」としてデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    本の厚さに一瞬たじろぐが、森博嗣並みに改行が多くなっておりあっという間に読める。単体で評価するような作品でもなく、ネコソギラジカル前夜な作品だろう。春日井さんが面白い。あとがきにもあるように、ラスボス登場が最大のトピックであり、わかるようなわからんような概念論で煙に巻かれているうちに続きが気になり、休みなくネコソギラジカルに突入させられた。クビツリハイスクールに通じるような、メインキャラがモブのように唐突に死んでいく様もインパクト有。みい子さんへの感情が若干唐突に感じたが、盛り上がるからアリかな。

  • まりも さん

    再読。戯言シリーズ第六弾。夏休み、ぼくが木賀峰助教授に研究モニターのアルバイトを破格の値段で頼まれたところから始まる運命を刻む物語。あぁ、この巻は本当にショックだったなぁ。姫ちゃんは確かに致命的な迄に手遅れだったけど、それでも彼女がこんな所でいなくなるとは思っていなかっただけに、喪失感がデカすぎる。このシリーズはいなくなって欲しくない人がいなくなるから悲しいですね。物語的にもここから大きな転換点を迎えたわけですが、みいこさんのカッコよさが印象的でした。戯言で一番辛くて、一番好きな話だったかもしれない。

  • 優希 さん

    生死をテーマにしているようでした。とはいえ、思っている以上に重くも難解にもなっていません。登場人物が論理的で哲学的ながらもテンポ良く読めました。キワモノキャラの厨二的要素にはむず痒くなりますが、四つの世界と殺し名が序列した章立てが素晴らしいです。ミステリーというよりバトルといったところでしょうか。理澄と出夢のコンビが最強ですね。残酷な運命の歯車が回りながらも世界に対する「物語」の投げかけが見事でした。誰が動こうとも結局犠牲は生じるのだろうと思います。それこそが戯言なのです。

  • Yobata さん

    《戯言》シリーズ第5弾。夏休み、木賀峰助教授に研究のモニターのバイトを頼まれる。その研究とは“死なない研究”だった。一旦検討しようと帰宅するが、前回の事件から居候していた春日井春日が謎のマントの少女を拾って来ていた。彼女は匂宮理澄といい名探偵を名乗り、零崎人識を探してるという。そして彼女は、匂宮出夢という人殺の人格を持っていた。さらに玖渚の家の前で謎の狐面の男と出会い、因果や物語について語られ奇妙な縁が広がる。そしてバイトが始まるに当たり、春日井さんと哀川さんのご指名である姫ちゃんと共に研究所へ。→

  • くまおくん さん

    結構な長編でした。出夢くんは「飽きた」と言っていたけど本当はもう辛くなってきたんじゃないか、そういう気持ちが芽生えたんじゃないか、と勝手に想像しています。こんなにも沢山の人間が亡くなってそれでも平気、全然何とも思わないなんて人はきっといないと思うから。本質的なところで。いーちゃんは頑張りました。少しだけ人間らしさが垣間見えて嬉しかったです。それにしても過去にいーちゃんは玖渚友に対して何をしたのだろう。

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西尾維新

1981年生まれ。2002年に『クビキリサイクル』で第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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