サムのこと 猿に会う 小学館文庫

西加奈子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094067552
ISBN 10 : 4094067558
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
追加情報
:
193p;16

内容詳細

そぼ降る雨のなか、様々なことが定まらない二十代男女5人が、突然の死を迎えた仲間の通夜に向かうところから始まる『サムのこと』。二十代半ばの、少し端っこを生きている仲良し女子3人組が温泉旅行で、「あるもの」に辿り着くまでを描いた『猿に会う』。小説家志望の野球部の友人と、なぜか太宰治の生家を訪ねることになった高校生男子が、そのまま足を伸ばした竜飛岬で、静かに佇む女性に出会う『泣く女』。人生の踊り場のようなふとした隙間に訪れる、「何かが動く」瞬間を捉えた初期3作を新たに編んだ短編集。

【著者紹介】
西加奈子 : 1977年、イラン・テヘラン市生まれ。大阪育ち。2004年に『あおい』でデビュー。『サラバ!』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    西さん、初期の頃の短編集らしい。「友情」を紡いだ物語ぽいんだけど、どの交友関係もわたしが通って来たソレとは微妙にズレている感じなのが西さんらしかった。『泣く女』だけはわたしも高校時代、幼なじみと東北をぐるっと回った旅(わたしたちの場合は宮沢賢治だったけど)を思い出してツンと来てしまったな。

  • よつば🍀 さん

    「サムのこと」「猿に会う」「泣く女」初期の短編3話が収録。表題作は事故で亡くなった友人・サムの通夜へ向かう20代の5人の男女の姿が描かれている。そこには深刻さの欠片もなく妙なオカシミさえ感じられるのだが、死は特別な事ではなくただの日常の一コマの様で若干の切なさと共に安堵すら覚える。仲良し女子3人組の温泉旅行を描いた「猿に会う」は3人が織りなす会話に親近感を感じ、肩の力が抜けるような味わい。夏の思い出に太宰治の生家を訪ねる高校生男子を描いた「泣く女」は情景が目に浮かぶ。独特の緩やかな空気感が心地良い短編集。

  • りゅう☆ さん

    面倒くさがりの僕らにしつこく接してきたサムが死んだ。思い出を語ることで『サムのこと』を偲ぶ。/ずっと仲良し私たち3人26歳。生活の一部となり3人だからこそバランスよく友人関係で居続けることってなんだかいいな『猿に会う』/小説家を目指すため友人に付き合い、太宰治の軌跡を辿る青森を旅する高3男子。進む道は違うけどまたいつか二人で旅をしてほしい『泣く女』/ぼやんとした雰囲気なんだけど、迷いながらも死や性、将来と向き合っている。非日常ありきも友人との関わりの一コマに、ちゃんと自分の居場所を感じて読んでて心地良い。

  • たいぱぱ さん

    奇妙な男女の友達グループの「サムのこと」、イケてない女3人の「猿に会う」、男ふたりの旅を描く「泣く女」。この短編集「友達」がテーマなのかな?デビュー作のオマケ(?)で読んだ「サムのこと」、女3人のの話なのに全くトキメキのない(笑)「猿に会う」は可もなく不可もなく。なんて事ない話なんだけど、何故か最後の「泣く女」はグッと来ました。こんな関係良いな〜!と思ったのか?自分ではよくわからないけど凄く好きです。男ふたりで旅は1度しかないけれど、凄く楽しかった。そんなことも無意識に思い出したのかもしれません。

  • おかむー さん

    西加奈子の初期短編三編を収録。『もう少しです』。なんつーか…ブンガクですな。ちょっと変わったヒトたちのちょっと変わった日常に訪れるちょっとした変化、でも劇的な変化や結末ではなく“何か”をちょっと感じながらも日常は続くのだ。「サムのこと」10代からの腐れ縁の仲間たち、そのひとりサムの葬式の一夜。「猿に会う」まこちゃんさつきちゃんきよちゃんの長年の女友達、毎年恒例の旅行で日光へ。「泣く女」高校の野球部を引退したノリオは堀田に誘われ太宰ゆかりの青森へ旅行に。三篇とも「面白いか?」と聞かれるとなんとも(;´∀`)

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人物・団体紹介

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西加奈子

1977年イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。2004年に『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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