時穴みみか

藤野千夜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062193252
ISBN 10 : 4062193256
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
追加情報
:
354p;19

内容詳細

小学六年生の美々加は、バツイチ独身のママ・菜摘と二人暮らし。最近は保健室の神田先生に宝塚のレビューの動画を見せてもらうのが楽しみだ。大好きなママに熊田剛という恋人ができてから、美々加は道草をして、わざと帰りを遅らせるようになった。十二歳の誕生日まであと5日という放課後、黒猫のあとをつけ、巨木の根元の空洞をくぐり抜けた美々加は、知らない家で目を覚ました。くみ取りトイレとダイアル式電話。見知らぬ家族に「さら」と呼ばれ、パニックになる美々加。わたしは「さら」じゃなくて「みみか」。いったいここはどこ? この人たちは誰?[著者紹介]
1962年、福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業。95年、「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年、「夏の約束」で第122回芥川賞受賞。その他の著書に『ルート225』『ベジタブルハイツ物語』『主婦と恋愛』『中等部超能力戦争』『さやかの季節』『願い』『ネバーランド』『君がいた日々』などがある。

【著者紹介】
藤野千夜 : 1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年「夏の約束」で第122回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • らむり さん

    平成から昭和にタイムスリップした美々加。藤野さんが個人的に昭和を懐かしんでるだけのお話かと流し読みしてたら、最後のカーテンコールが良かった‼︎美々加と小岩井家との関係は結局…??

  • クリママ さん

    平成の小学6年生のみみかが、昭和49年にタイムスリップしての3年生のさらになる。昭和のころのあれこれは懐かしく、みみかちゃんは健気に頑張っているし、終章もよかったけれど、さらちゃんのことが… 角田光代さんの書評で知った芥川賞受賞作家の作品だが、ちょっと合わなかったかな。

  • ぶんこ さん

    平成20年代に小学6年生のミミカちゃんが、昭和49年の小学4年生のサラちゃんになってしまう。本当の母親に会えなくなるのではとの不安は判るのですが、あまりにかたくなな性格に、このままでは将来、大丈夫かなと思ってしまいました。タイムスリップした先の家族全員が大らかで優しかったのが救いです。ママさんの大らかさ、お姉ちゃんの優しさにホッコリし、自分の付けた名前を、しつこく否定されたパパさんの切なさ。そして小学4年生の同級生さらミミ会の4人のあたたかさも素晴らしい。平成に戻れたミミカちゃん、少しは成長出来たかな。

  • よこたん さん

    “ちょっぴりさみしくて振り返っても そこにはただ風が吹いているだけ” ラジオから流れるメロディと少しさびしげな声がただただ懐かしい。いつのことかと記憶にはなくても。平成から昭和49年へのタイムスリップ。何もかもが物珍しく、便利さに慣れた小学生の美々加には不便だったし、何よりも不安だったが、家族や友達の温かさに救われる。昭和の「さら」は「美々加」と入れ替わっていたのか、どこへ行ったのか、それとも元々存在していなかったのかは、分からないのだけど。ベルばら、コックリさん、「うーん、マンダム」懐かしかった!

  • 風眠 さん

    ネットも携帯もまだ無くて、駅構内の小さな黒板の伝言板で連絡を取り合う。時々「○○LOVE」とか書かれてたり。テレビのチャンネルはガチャガチャ回すやつで、兄妹でチャンネル争いしたり、私も昭和生まれなので映像でパッと思い浮かべられる。私の昭和にはキティちゃんはもういた。こっくりさんの変化球「ハートさま」が流行った。リカちゃん人形で遊んだし、黒電話も家にあった。平成生まれの小6の美々加が、昭和49年にタイムスリップ。今ではクレームになることが普通にあった昭和。子どもには新鮮に、大人には懐かしく感じられる物語。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

藤野千夜

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年『午後の時間割』で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品