もう一度

[本人によるアルバム全曲解説]

01. 瞬間･･･5th Single「瞬間」収録曲
「今、この感覚を忘れたくない」という瞬間が、あると思います。感覚は形に残せないので、歌にしました。大切にしている思いを書くことができたので、思い入れの強い1曲になりました。

02. 駆け引き
ハラハラドキドキするような歌にしたくて、ＡメロＢメロと徐々に加速度を感じてもらえるように歌いました。待ちながらも実は少し仕掛けてる、でも結局ハマってしまうという七転八倒は、女性によくある傾向ではないかと思うのです。

03. デート前夜戦
タイトル１００％そのままの歌です。デートじゃなくても鏡の前で何度着せ替えしたことか。とにかく服って決まらない！！詞はくだらないけど熱唱なのがポイントです。女の子にとっては一大事ですから。

04. 蛍･･･5th Single「瞬間」収録曲
昔一人アカペラを多重録音してよく遊んでいたのですが、違うパートをいくつも重ねたものを聞くのが好きでした。Ａメロとサビを同じコード進行に作って、ラストに声が重なって、不思議な世界に迷い込むような感じを表現してみました。

05. 安らげる場所･･･5th Single「瞬間」収録曲
自分の自信がない部分は、マイナスに思いがちなところですが、それがあるから人の気持ちがわかったり、優しくなれたりすると思うのです。普段は激しい性格の私ですが、相手を包んであげたい気持ちに、光を当てて書きました。

06. Telephone Power
自分でデモを作ったときから、デジタルな音色をイメージしていたのですが、イントロの音はデモをそのまま活かしてくれて、何倍もパワーアップしたアレンジに仕上げもらえました。内容は、夜中に半泣きで友達に電話した時の会話そのまんまです。

07. 月曜日、謎のスイッチ
今回の中で唯一男性目線の歌です。一度、曜日が入っていない歌詞でレコーディングしてたのですが、今回男性目線の歌が1曲もなく、でも曜日シリーズもアルバムには必ず１曲入れたくて、急遽歌詞に曜日を入れてレコーディングし直しました。曜日シリーズ第４弾で、理不尽な目に遭いまくりの彼が気にいってます。

08. もう一度
作詞作曲を始め、東京に出てきたばかりの２０歳の頃に、１９の頃に体験した別れを歌にしました。時間が経っても、まだ受け入れられなかった思いを歌うことで、少しずつ消化していくことができていました。デビュー前は、いつも歌っていましたが、デビュー後はほとんど歌わなくなっていました。昨年５月のC.C.Lemonホールのアンコールで歌い、みなさんから反響をいただき、今回は６年越しのレコーディングになりました。私のピアノと、バイオリンだけのシンプルなアレンジです。

09. 一つ言葉にすれば
言葉にすることでいろいろなことが動き出すことを、いつも実感しているので、そのまま歌詞にしました。デモを作っている時から、タムが激しいループを使ったので、アレンジのときも「タムで！！」としつこく言っていたのですが、イントロやＡメロが祭みたいになりました（笑）ライブで盛り上がりそうな曲です。

10. Flower＆Butterfly
三拍子で、ちょっとファンタジーな１曲を作りたくなりました。物語風で可愛いような、歌詞は少し「駆け引き」をしているような、子供っぽさと大人っぽさの両方を感じてもらえたら嬉しいと思います。私の中では、２曲目の『駆け引き』と少しリンクしています。

11. さよならがあるから
地方のライブで少し自分なりに大変だったりして、でもファンのみなさんが待っていてくれたのを感じたり、優しさをたくさんもらって、帰りの電車でみなさんからの手紙を読みながら泣いたりすることがあります。その時の気持ちが、強く残っていて、この歌に繋がった気がします。親や友達でも、離れるからこそわかること、時々しか会えないからこそより大切に時間を過ごしたいと、感じられることもあるなぁと最近思ったりします。「また会えるからがんばれるんだよ」は、地元の人たちだけでなく、ファンのみなさんに向けてライブで歌いたいです。