基本情報
内容詳細
若き藤田が欧州より最初の妻とみに宛てた手紙の束が、半世紀以上たってとみの遺品から見つかった。そこには、妻への細やかな愛情、芸術への熱い想いと野心、滞在中の多岐にわたる交友関係、思想、滞在中に勃発した第一次世界大戦の様子などが綴られていた。藤田研究者、美術史家、歴史研究者にとっても貴重な一級資料となる書簡を完全復刻。長らく謎に包まれていた渡仏直後の藤田の動向を伝える。あわせて専門家の論考、コラムほか、付録として、父藤田嗣章の手紙、家系図、関連年表、人名解説、索引を付す。
目次 : とみ宛て書簡 一九一四‐一九一六年(資料番号60‐179)/ 解題 藤田嗣治―第一次世界大戦勃発から永別まで
【著者紹介】
林洋子 : 美術史家、文化庁芸術文化調査官
加藤時男 : 千葉県文書館古文書調査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)
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人物・団体紹介
藤田嗣治
1886年東京生まれ。東京美術学校卒業。1913年に渡仏。第一次世界大戦中も欧州に残留し、ピカソ、モディリアーニ、スーティンらと交流。独自の「乳白色の下地」を確立し、名声を得る。29年に日本に一時帰国。その後中南米や北米を彷徨し、33年より日本に定住する。日中戦争、太平洋戦争中は戦争をテーマとした絵
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