妖獣バニヤップの歴史 オーストラリア先住民と白人侵略者のあいだで 刀水歴史全書

藤川隆男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784887084315
ISBN 10 : 4887084315
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
298p;20

内容詳細

バニヤップはオーストラリア先住民に伝わる、水陸両生の幻の生き物です。イギリスの侵略が進むなかで、白人入植者の民話としても取り入れられて、今では著名な童話のキャラクターになりました。本書はこの幻の動物のものがたりです。

目次 : 幕開/ 登場/ 呼称/ 悪霊/ 遠野/ 巨人/ 倒錯/ 幽霊/ 怪物/ 科学/ 偽物/ 政治/ 諸説/ 空想/ 目撃/ 旧友/ 神話/ 閉幕

【著者紹介】
藤川隆男 : 1959年生まれ。1987年大阪大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中退。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。オーストラリアを主な研究領域とし、ネット上のデータベース、オーストラリア辞典・年表を運営する。近年は、オーストラリアの歴史博物館の発展を主な研究対象としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワッピー さん

    オーストラリア先住民に伝わる異形の怪物バニヤップの伝承が新規に到着した白人たちの社会の中にどのように取り込まれ、変遷していったかを通じてオーストラリア近代の社会史を辿る試み。水辺に棲み、うっかり近寄った獲物を餌食にする怖ろしいモノがUMAとして報道され、博物学の分析に曝され、次第に根拠のない嘘・虚構の代名詞として使われるようになり、児童文学やファンタジーにも登場するようになる。本書ではまた先住民の呼び方についての章も設けてあり、差別的なニュアンスを持った単数形のアボリジニ・アボリジナルは少なくとも英語圏⇒

  • 春風 さん

    オーストラリア先住民に伝わる霊的存在だったUMAバニヤップが白人に「発見」され、白人社会の国民的キャラクターになるまでの歴史を丁寧にたどる。面白いんだけど、唐突に出てくる芸能・アニメネタには困惑するしかない。

  • rubeluso さん

    先住民の間に伝わる伝説の存在「バニヤップ」。「バニヤップ」は後に白人入植者の好機の的として新聞等で存在が議論され、転じて得体の知れない人や政治家を表すスラングとなり、今では「オーストラリア的なもの」として先住民、白人から回顧されるキャラクターとなる。つまり、著者に導かれて「バニヤップ」を追うことでいつの間にかオーストラリアの歴史と文化を追うことになる。内容と手法はとても良かった。ただ、親しみやすさを出そうとしてなのか漫画やドラマの時事ネタを挟んでくるのだが、はっきり言って滑っていたので読むのが苦しかった

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