陽だまりのひと 祥伝社文庫

藤岡陽子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396345082
ISBN 10 : 4396345089
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
306p;16

内容詳細

「婚約破棄は、どのくらいの罪になりますか」横浜・鶴見区にある芳川法律事務所は弁護士の芳川と事務員・涼子で成り立っている。ある日、相談にやってきた高校教師の桐山希は、婚約を破棄してきた元恋人を訴えたいという。だが、希の態度から彼女の本心に疑問を持った涼子は、自分の想いを伝え…。(「卒業を唄う」)依頼人の心に寄り添い、小さな法律事務所は今日も奮闘中!

【著者紹介】
藤岡陽子 : 1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後、慈恵看護専門学校を卒業。同時に小説を書き始め、2006年「結い言」が宮本輝氏選考の北日本文学賞の選奨を受ける。09年『いつまでも白い羽根』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ショースケ さん

    芳川法律事務所で事務の仕事をしている沢井涼子。自宅のアパートから自転車で通う。息子の良平が小学生の頃離婚し、息子との生活の事だけ考え生きてきた。まずそれに自分を重ね合わせた。その息子も高校生になった。涼子より4歳年下の芳川弁護士といろいろな案件に触れていく。婚約破棄された女性、思いもよらぬ罪を犯してしまった真面目な青年、芳川の親戚の相続争い、仕事の過労で自死した息子の無念を晴らす父親など。人の戸惑いや喪失に誠意を持って寄り添う芳川。そして息子と必死で生きていく涼子にエールを送りたくなる心優しくなる一冊です

  • machi☺︎︎゛ さん

    横浜にある弁護士と事務員の2人で成り立っている法律事務所。そこに持ち込まれる6つの案件。事務的に解決するのではなく、依頼人の心に寄り添いながら気持ちが暖まる解決策を見つけてくれる。一作づつ何か心に残るフレーズがあってじわっと涙が溢れてくる。弁護士の芳川と事務員さんの大人の恋の行方も気になった(♡∀♡)

  • じいじ さん

    3作目の藤岡小説、相変わらず読み心地が良いです。今作は、私の大好きな6話の連作モノで、1作1作の事件が解決を見て展開していきます。その舞台は、横浜市鶴見駅近くの小さな法律事務所。そこで奮闘する40歳の弁護士と事務員として働く44歳のシングルマザーのホットな物語です。裁判モノは弁護士が裁判所で、派手に検事と丁々発止議論を戦わすのもいいですが、今作のように人間味のある弁護士の物語も心打たれます。次作は、「助産婦」を主人公にした『むかえびと』積みました。今から愉しみです。

  • おくちゃん🌸柳緑花紅 さん

    なんと![テミスの休息]の改題とは💦気付かずに読み、2話目で気付く。「テミスの休息」で述べたのと同じように❮もう一度、パスを❯君のこれまでの12年間は君だけのものではないんだと思います。君に全うなゴールを決めさせようと大人達が懸命にパスを繋いできたんだ。。❮疲れたらここで眠って❯人は捨てたもんじゃない。依頼人にとってここが休息の場なのかも。トンカツやの大将が良い仕事をしてくれた。かの2つが特に心に響いた。そして他の4話、全く記憶にない😫ので再読でもとても楽しめた。何度読んでも良い作品は良い。

  • kanegon69@凍結中 さん

    とてもリアリティのあるいくつかの話の中で、どこか優しい救いのある、そんなまさに「陽だまり」のような小説でした。作者は法律事務所でも働いたことがあるということで、表現がうまいなと思ったところがいくつもありました。特に胸を打たれたのは、最後の章のSEの労災認定です。これは私自身もかなり近いところまで行った経験があり、本当に胸を詰まらせてしまいました。裁判というのは勝ち負けではないというのも印象的です。いろいろな思いをめぐらされた良書で、しかも有仁と涼子の中年の淡い恋もなんとも素敵な感じでとてもいい読後感でした

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