メイド・イン京都

藤岡陽子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022517395
ISBN 10 : 4022517395
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
307p;19

内容詳細

結婚に迷った末、選んだのは「ものをつくる」という生き方。三十二歳、女子の「恋」「起業」「ものづくり」。『手のひらの音符』『きのうのオレンジ』で話題の著者による新境地。

【著者紹介】
藤岡陽子 : 1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」で第四〇回北日本文学賞選奨受賞。09年『いつまでも白い羽根』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    京都にインスパイアされたデザインの服を自分で刺しゅうして起業する女性の、自分発見の成長物語だった。京都の人の疑問形は、命令形! このフレーズにハッとした。「こうしたらどないやろう?」は相談している言葉ではなく、「こうしておいて!」という命令なんだ。「お時間のある時でいいんやけど」=「今日中にやってくれ」などなど…。京都人の言い回しは、余所者にとってなんとわかりにくいことか。しかし、これが奥ゆかしさ、奥深い文化にもつながっている。最後までお互い勘違いしている「片思い」の恋バナも、これはこれで面白かった。

  • いつでも母さん さん

    『自分を変えるのはいつもいまで、いましかなくて、これまでの私はそれが怖くてできなかった。』それを自覚した美咲は強い。シャンと胸張って前を向いて生きて行け。そばには佳太がいるだろう。そのために今までがあったのだね。藤岡さんの新作は、もしかしたら美咲に違和感を覚えるかもしれない。傍にいたら苦手なタイプかもしれないと思いつつ読んだ。「自分の思いをそのまま口にして、相手を困らせたくないだけや。弱さではなく優しさや」という佳太が好い男過ぎて惚れてしまう。

  • ウッディ さん

    結婚のため、仕事を辞めて彼の実家がある京都にやってきた美咲、表向きの言葉と本音が異なる京都人の気質や店の格が重要視される京都の風習に馴染めず、彼と距離を置き、刺繍を施したTシャツの製作に没頭する。学生時代から自分に思い寄せてくれていた佳太との再会、バイヤーの瑠衣との出会いによって広がる美咲の世界が眩しく、裏切りやイケズな京都人の中で、自分らしく成長する美咲が魅力的で応援したくなりました。信用される人柄や作品が「運」を運んでくるという百貨店バイヤーの言葉が胸に刻まれた。

  • モルク さん

    婚約者が実家の家業を継ぐことになったため、主人公美咲は仕事をやめ京都の彼の実家に移り住む。京都の老舗商家のしきたり、プライド、京都人の言葉と本音の違いに戸惑い家人と衝突し家を出るが、婚約者の態度の豹変に失意する。そんなときに見た西陣織に影響を受け、学生時代の物作りの喜びを思いだし刺繍を施したオリジナルTシャツ作りを始める。ここからはサクセスストーリー。援助者が次々と…トントン拍子に進む。信じていた人に受けた痛みも商売では致し方無し。新たな恋の予感とテンポもよい。百貨店のバイヤー木下さんがいい味出していた。

  • のぶ さん

    この本は十川美咲という女性のサクセスストーリーだろうが、それまでにいろいろの出来事があって、面白かった。美咲には古池和範という婚約者がいて、東京から京都の和範の実家へとやって来るところから始まる。だが和範の家のしきたりと京都の文化に馴染めず、和範との仲は波風が立ち始める。そんな折に西陣織を見た時から、服作りの情熱が芽生えてくる。美咲のビジネスが軌道に乗るまでの物語だが、和範との関係や信頼した相手からの裏切り等、それまでに起きる出来事は読んでいて、美咲を応援したくなることばかり。良い本を読んだ。

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